2022/05/10 更新         2017以前
初の赤字 2020年度見通し コロナで利用者減
 IRいしかわ鉄道(金沢市)の今年度決算が、通年での運行を始めた2015年度以来、初めて赤字となる見通しであることが分かった。新型コロナ
ウイルスの影響で利用者が3割超の減少となり、運賃収入が大幅に落ち込んだ。コロナ収束が見通せない中、新年度以降も苦しい経営を強いられると
みられる。1日の石川県議会予算委員会協議会で澁谷弘一県企画振興部長が明らかにした。
 IRは15年3月の北陸新幹線金沢開業に伴い、並行在来線の倶利伽羅―金沢の経営をJR西日本から引き継いだ。2週間余りしか運賃収入が入ら
なかった2014年度は、純損益が5100万円の赤字だったが、通年での運行となった2015年度は2億5700万円の黒字に転じた。以降、2
016〜19年度は1億6300万円〜2億3400万円の純利益を計上した。
 一方、2020年度の利用者はコロナの影響で大きく減少している。昨年4〜12月の利用者は前年同期比33.2%減の 481万3202人。実
数で約240万人減ったことで赤字を免れない状況となった。
 ただ、県は1日発表した2020年度第2次3月補正予算案で、IRの累積黒字が今年度の損失を上回る見通しであることから、同社への補助金を
1億5千万円減らしてゼロとする。補助金を出さないのは6年連続となる。        掲載日:2021/05/05
     
七尾線用521系100番台3編成導入
 IRいしかわ鉄道は3月13日に七尾線の車両がすべて521系100番台に置き換わるのを機に、相互乗り入れとし、乗り入れ用の521系10
0番台を3編成6両導入した。仕様はJR西日本のものと同じで、ロゴマークのみ異なる。
 521系100番台は北陸エリアで初めて「車載型IC改札機を搭載しているほか、大都市の電車で見られるドア上部に情報表示装置を備えている。
 IRいしかわ鉄道の各駅から七尾方面へもICOCAが使用できるようになった。IRいしかわ鉄道はすべての駅にの駅にIC改札機があり、車載
改札機は使用できない。
 七尾線内も、有人駅の他、津幡高校最寄りの中津幡、東雲高校最寄りの徳田駅にIC改札機が設置されており、車載型IC改札機を使用するのは、
本津幡、能瀬、横山、免田、宝達、敷浪、南羽咋、千路、金丸、能登二宮駅となっている。

試運転中のIRいしかわ鉄道521系100番台 YouTuberから             運転席ドア間のIRいしかわ鉄道ロゴマーク
掲載日:2021/05/05 
     
IRいしかわ鉄道 第三セクター40社の鉄印帖発売
 日本旅行は、第三セクター鉄道等協議会・読売旅行と協業し、7月10日から「鉄印帳」を発売した。
これは、寺社の御朱印帳をモチーフに、第三セクター鉄道等協議会に加盟する40社オリジナルの印「鉄印」と、それを冊子にまとめる「鉄印帳」を
作成し、各社が共同で販売することで地方鉄道と沿線地域の振興を狙うもの。
また「鉄印帳」を利用した「鉄印帳の旅(ツアー形式)」についても、日本旅行・読売旅行の各社から順次発売。
●第三セクター鉄道等協議会に加盟の40社
道南いさりび鉄道、三陸鉄道、IGRいわて銀河鉄道、秋田内陸縦貫鉄道、由利高原鉄道、山形鉄道、阿武隈急行、会津鉄道、野岩鉄道、わたらせ渓
谷鐵道、真岡鐵道、鹿島臨海鉄道、いすみ鉄道、北越急行、しなの鉄道、えちごトキめき鉄道あいの風とやま鉄道IRいしかわ鉄道のと鉄道
明知鉄道、長良川鉄道、樽見鉄道、天竜浜名湖鉄道、愛知環状鉄道、伊勢鉄道、信楽高原鐵道、京都丹後鉄道、北条鉄道、若桜鉄道、智頭急行、井原
鉄道、錦川鉄道、阿佐海岸鉄道、土佐くろしお鉄道、平成筑豊鉄道、甘木鉄道、松浦鉄道、南阿蘇鉄道、くま川鉄道、肥薩おれんじ鉄道


掲載日:2020/10/05 
通勤定期、最大210円増 10月から
 IRいしかわ鉄道は3日、10月の消費税率引き上げに伴う運賃の改定を発表した。通勤定期は乗車する距離に応じて1カ月分で100〜210円、
高校生の通学定期は同50〜130円それぞれ値上げする。10月1日から適用する。
 定期券で最も変動が大きい金沢―倶利伽羅は、通勤が210円増の1万1290円、高校生の通学が130円増の6910円に変わる。普通運賃は
金沢―倶利伽羅、東金沢―倶利伽羅の両区間でそれぞれ10円増の370円となる。初乗り運賃や、それ以外の県内区間に変動はない。
運賃改定は2015年の開業以来初めてとなる。         
掲載日:2019/08/17
金沢百万石まつりで臨時列車運行

 6月1日、IRいしかわ鉄道は第68回金沢百万石まつりで金沢−津幡間で臨時列車「百万石まつり号」を運行した。金沢行きは津幡駅13時23分
発、金沢駅着13時36分。津幡行きは金沢駅発16時15分、津幡駅着16時27分。戻りは回送列車として運行された。
 今年もヘッドマーク付で運行されたが、ヘッドマークが小さくなり、IRのマークが前田家の家紋である梅鉢紋に変わった。
 城下町金沢の初夏を彩る第68回金沢百万石まつりは5月31日、金沢市内で3日間の日程で開幕した。尾山神社では祈願祭が営まれ、厳かな雰囲
気の中、実行委員会の役員29人が令和最初となるまつりの成功と無事を祈った。
 メイン行事の百万石行列は1日14時に金沢駅東広場前で始まり、16時から金沢城公園三の丸広場で入城祝祭が行われた。1、2日には同公園で
「加賀百万石『盆正月』」が開かれた。


臨時列車「百万石まつり号」                         金沢百万石まつり百万石行列    画像:SPICEから
掲載日:2019/08/17
音楽列車で音色運ぶ、金沢−津幡駅間

 「いしかわ・金沢風と緑の楽都音楽祭2019」が開幕した4月28日、遊学館高吹奏楽部の生徒3人と顧問が、IRいしかわ鉄道の臨時列車内で
サックスの演奏を繰り広げた。金沢駅を出発し、津幡駅に到着するまでの間、鉄道に関する楽曲をメドレーで披露した。
 臨時運行されるのは2両編成の「IR音楽祭号」で列車内では、3年生の浅賀琉音さんと2年生の東依吹さん、松本香帆さん、顧問の大嶋直樹教諭
が乗客を出迎えた。列車は、金沢駅を10時27分に出発後、東金沢駅、森本駅に停車し、津幡駅に到着した。
 金沢から津幡までの運行時間は14分間。4人は「線路は続くよどこまでも」をはじめ、東日本大震災の復興支援ソング「花は咲く」、ジャズ調に
アレンジした「どんぐりころころ」などを軽快に繰り広げた。津幡駅前ロータリーでは他の遊学館高の吹奏楽部員が待っており、無料コンサートが開
かれた。            
掲載日:2019/08/17

全車両に「令和」ヘッドマーク

 IRいしかわ鉄道は4月26日、一部の車両に「令和」と書かれた記念ヘッドマークを掲げた。金沢―富山間など計7便で運行された。4月27日
〜5月6日は全車両に掲示された。マークは縦45cm、横50cm、毛筆体で「令和」、赤色で「祝 改元」の文字を配置した。
 IRいしかわ鉄道は、5月1日に「平成31年4月30日」「令和元年5月1日」の日付がそれぞれ印字された金沢−倶利伽羅間の乗車券2枚組を
限定500セットで販売する。1日10時から金沢駅のIRお客さまカウンターで取り扱う。


改元記念ヘッドマークを付けたIRいしかわ鉄道の521系金沢行き      あいの風とやま鉄道高岡駅
掲載日:2019/08/17
     
年末年始期間は休日ダイヤ

 IRいしかわ鉄道は、2018年12月31日(月)から2019年1月3日(木)にかけての年末年始期間の運行ダイヤを公表した。
 IRいしかわ鉄道では、12月31日(月)から1月3日(木)は平日・祝日に関わらず、全日、休日で運転する。このため、12月29日(土)から1
月3日(木)までの連続する6日間は毎日休日ダイヤでの運行となる。
 休日ダイヤでの運行に伴い、土休日に運転されている
津幡10時47分発金沢行き「IRホリデー号」は、通常の運行日1月1日(火・祝)に加
え、12月31日(月)、1月2日(水)、3日(木)も運転され、金沢19時02分発津幡行き 普通列車」は同期間運転されない。
 あいの風とやま鉄道線も2018年12月31日(月)から2019年1月3日(木)にかけての年末年始期間は休日ダイヤでの運行となり
12月
29日(土)から1月3日(木)まで、あいの風ライナーは運転されない。
 JR西日本も2018年12月31日(月)から2019年1月3日(木)まで休日ダイヤで運行する。今年は30日が日曜日のため
変更は31日か
らとなった。
  載日:2018/12/30

   
2019年3月ダイヤ改正

 IRいしかわ鉄道は土休日ダイヤで運転している「IRホリデー」の運転時期を見直し、GW(4月27日〜5月6日)、金沢百万石まつり(6月1
日・6月2日)、お盆の帰省ラッシュ(8月10日〜8月15日)、年末年始(12月28日〜2020年1月5日)の運転となり、列車愛称も「IRおで
かけ」に変更される。
 夕方の通学時間帯における列車の運転時刻の見直しでは、高校生等の学乗降が多い時間帯混雑緩和ため、沿線学校の終業時刻を考慮し 終業後の高校
生等が利用できるよう運転時刻を繰り下げ、利用が集中している後続列車の混雑を緩和する。
 七尾発で津幡駅16時11分発の列車(854M 415・413系3両)を10分繰り下げ、後続の富山発で津幡駅16時47分発列車(434M 521系4両)の混
雑を緩和する。  
掲載日:2018/12/30

     
521系のNゲージ鉄道模型発売

 鉄道模型メーカーKATOは10月26日、IRいしかわ鉄道521系2次車のNゲージ鉄道模型を発売した。編成(2両)セットで、アクセントカ
ラーは古代紫系(IR02編成)、藍系(IR03編成)の2種類。
 今回製品化されたのは521系2次車は、2015年にJR西日本から3編成が譲渡され、石川の伝統工芸を彩る“加賀五彩”をテーマに、編成ごと
に異なるアクセントカラーがストライプや転落防止ホロに施されている。
 爽やかなカラーリングの車体、編成毎で異なるアクセントカラーをNゲージでも楽める。実車同様に2編成を併結した4両編成も再現可能。金沢駅
から「あいの風とやま鉄道」の富山駅まで運転されるので、あいの風とやま鉄道521系と合わせて楽める。あいの風とやま鉄道521系のNゲージ
鉄道模型は2018年6月29日に発売されている。
 2019年4月には、えちごトキめき鉄道日本海ひすいラインのET122系2両セットが発売予定となっている。ET127系も発売予定となっ
ているが発売日は決まっていない。
  掲載日:2018/12/30


IRいしかわ鉄道521系2次車のNゲージ IR02編成古代紫系  
     
「秋の鉄道フェスタ」開催

 IRいしかわ鉄道は、2018年10月14日(日)、「鉄道の日」を記念して、「秋の鉄道フェスタ」を津端駅で10時から15時まで開催
した。
 イベントでは、ミニ新幹線の乗車体験、モーターカーロータリー車の展示、軌道自転車の乗車体験、踏切非常停止ボタン装置の押し体験など
のほか、グッズや鉄道部品、忘れ物傘の販売、プラレールで遊ぼうコーナー、バルーンアートの配布などが行われた。
 また、鉄道にちなんだ紙芝居、地元の太鼓、芸能の披露などを行うステージイベントや倶利伽羅そばの振る舞いも行われた。
 津幡駅では金沢市の中学二年生上出さんと津幡町の小学四年生三輪さんが1日駅長を務め、ホームでの出発合図、改札業務、駅の案内放送を
体験した。倶利伽羅駅では、「秋の野菜市」が9時から12時まで開かれた。
  掲載日:2018/12/30

     
金沢−長野間の3セク4社線が共同でフリー切符を発売

 新潟県のえちごトキめき鉄道、長野県のしなの鉄道(北しなの線)、富山県のあいの風とやま鉄道、石川県のIRいしかわ鉄道の4社線は、3月13
から共同のフリー切符を発売する。
 4社線とも、北陸新幹線長野〜金沢間が開業した2015年3月に、並行するJR在来線を承継して誕生した第3セクター鉄道で、今年で開業3周
年を迎えることから発売される。
 3月14日から5月7日までの連続する任意の2日間、金沢〜倶利伽羅〜市振〜直江津〜妙高高原〜長野間が乗り降り自由となり、発売額は大人
4000円・子供2000円。 快速・普通列車の普通車自由席を利用できるが、JR線から乗り入れる特急を利用する場合は、別途、特急券が必要。「あいの風ライナー」利用する場合は、別途ライナー券300円が必要。
 5月6日まで各鉄道の有人駅窓口で発売するが、あいの風とやま鉄道では、簡易委託駅の西高岡・小杉駅南口・生地の各駅では販売しない。
発売数は、あいの風とやま鉄道が2000枚で、他の3社は1000枚ずつで計5000枚。無くなり次第販売終了する。
 なお、乗車日を指定しないと購入できない。乗車日は1回に限り変更することができる。

掲載日:2018/03/10