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ドラえもんトラム完売 プラレール500個先行販売

 高岡市と射水市を結ぶ路面電車・万葉線のラッピング車両「ドラえもんトラム」をかたどった鉄道玩具「プラレール」が12月19日、高岡市美術館
などで500個限定で先行販売された。来年1月17日の一般発売を前に、一足早く手に入れようと大勢のファンらが次々と買い求め完売した。
 プラレールは玩具メーカーのタカラトミーが製作。ドラえもんトラムのカラーや窓枠に描かれているキャラクターなど細部を忠実に表現している。美
術館での販売は午前のみで、午後からは万葉線株式会社などで残りを販売した。一般発売では全国の玩具店などで販売する。税込みで2592円。                                            北日本新聞から        掲載日:2019/01/11

万葉線1億円に減資 経営体質を強化

 高岡、射水両市を結ぶ路面電車を運行する第三セクター「万葉線株式会社」は、資本金4億9900万円を1億円に減資する。差額を累積欠損の解消
に充てるとともに税負担を軽減し、経営体質を強化するのが狙い。12月18日に開いた臨時株主総会で決めた。
 同社の累積欠損は6624万円。財務内容改善のため、減資によって生じた差額3億9900万円の一部で累積欠損を全額補填する。残りは資本剰余
金とする。
 現在の資本金額は、設立当初に資産購入費や開業・運転資金を加えた額であることなどを踏まえ減資後の資本金は資産購入費を除いた1億円とした。税法上の中小法人となるため、財務や税法上のメリットも生じるとしている。会社資本内での振り替えのため、高岡市などが保有する株式の額面にも変
動は生じない。
 同社の2018年3月期決算は純損失が2932万円で、2002年の第三セクター移行以来最大の赤字。6月に社長らが交代し、経営基盤強化に向
けた取り組みを始めている。減資は来年2月20日を予定している。                                  北日本新聞から

掲載日:2019/01/11
万葉線「ドラえもんトラム」のプラレール発売

 玩具メーカーのタカラトミー(東京都葛飾区)は、万葉線株式会社(富山県高岡市)の車両で、人気キャラクター「ドラえもん」をデザインした「ドラえ
もんトラム」を鉄道玩具「プラレール」シリーズの新商品「SC-06 ドラえもんトラム」(希望小売価格 2400円税抜き)として、2019年1月1
7日から 全国の玩具専門店
百貨店・量販店の玩具売場インターネットショッププラレール専門店プラレールショップ」、タカラトミー公式ショッピ
ングサイト「タカラトミーモール」、万葉線株式会社本社等にて発売する。一般発売に先駆け、2018年12月19日から万葉線株式会社が高岡市内
にて先行発売を行う。
 「ドラえもんトラム」は、富山県高岡市と射水市を走る路面電車万葉線のMLRV1000型に、「ドラえもん」のラッピングを施した車両で、高岡
市出身の漫画家藤子・F・不二雄さんの代表作「ドラえもん」のカラーリングやキャラクターが車内外にデザインされていることが特徴で、2112年
9月3日に誕生するドラえもんの「生誕100年前」を記念して、2012年9月に運行を開始した。
 「プラレール」は2018年6月から全国を走るキャラクターラッピング車両シリーズを展開しており、「SC-06ドラえもんトラム
は、窓に描か
れているキャラクターたちや
ドラえもんカラーの車体、“どこでもドア”を思わせるピンクのドアなどを忠実に再現している2018年11月30日
から2週間限定で、高岡駅1F待合室で同車両を含むプラレールジオラマの展示が行われる。  タカラトミーから


プラレール SC-06 ドラえもんトラム                         MLRV1004 ドラえもんトラム  新能町駅
掲載日:2019/01/11
万葉線の深夜24時発「金曜シンデレラ便」 運行1カ月半、滑り出し上々

 万葉線の「金曜シンデレラ便」の試験運行が始まってから1カ月半が経過した。祝祭日を除く金曜夜の最終便を増発するなどして利便性を向上させ、
10月の平均乗車数は1便当たり16人とまずまずの滑り出し。忘年会シーズンを控え、万葉線株式会社は沿線のにぎわいづくりにつなげたいとしている。
 シンデレラ便は運賃改定に合わせたサービス充実策として10月5日にスタート
運行期間は決まっておらず当面続ける予定となっている主なター
ゲットは飲み会や出張から帰る会社員。
 従来の最終便では、高岡駅発23時が中新湊駅止まり、射水市の越ノ潟駅発22時52分は米島口駅止まりだった。万葉線株式会社は高岡駅発最終便
の後に24時発の車両を臨時増便。越ノ潟駅発は終着駅を高岡駅に変更しあいの風とやま鉄道の富山行きと接続させた。導入後初の金曜日となった10
月5日は10人が乗車し、同月全体では64人だった。
 今月2日に高岡駅を出たシンデレラ便には10人が乗車した。射水市庄西町の40代の女性会社員は富山市内で開かれた飲み会の帰りに利用し「いつ
もは22時30分ごろまでしか飲めないが、23時すぎまで楽しめた」と笑顔で話した。
 同社は射水市内のすし店と連携し、乗車券や特典が当たるサービスを展開するなど沿線地域の活性化に努めている。中村正治社長はシンデレラ便につ
いて「公共交通機関同士の利便性向上だけでなく、沿線の交流人口拡大も狙っている」と強調し、「週末に射水の人が高岡で、高岡の人が射水で食事を
楽しんでもらうきっかけにしたい」と意気込む。
 同社は今後、利用促進を目指してアンケート調査を行うなど、利用者の声を試験運行に反映させていく方針だ。  北日本新聞から

掲載日:2019/01/11
万葉線ワイン電車運行

 フランス産ワインの新酒「ボージョレ・ヌーボー」の解禁に合わせた「ワイン電車」の運行が15日と16日に高岡市と射水市を結ぶ路面電車・万葉
線で行われた。初日は20人が解禁されたばかりの味と香りを楽しんだ。
 万葉線株式会社が2007年から毎年実施。高岡駅を出発し、中新湊で折り返す往復約1時間半のコースで、今年は両日とも1往復した。車内ではハ
ムやチーズなどワインに合う料理が提供される。乗客は新酒のワインがつがれたグラスを持って笑顔で乾杯した。

掲載日:2019/01/11
広告収入増え経常損失減少 万葉線9月中間決算

 高岡市−射水市を結ぶ万葉線を運行する第三セクター、万葉線株式会社は11月9日、2018年9月中間決算を発表した。電気料金などの経費が増
えた一方、広告収入の増加などで経常損失を前年同期比135万円減の3194万円とした。運輸収入は前年並み。
 上期(4〜9月)は通勤・通学の定期利用や回数券利用が伸びた一方、9月に台風による計画運休を実施したことなどから、輸送人員は前年同期比99
.4%の59万1218人。営業収益は104.3%の9929万円。

掲載日:2019/01/11
万葉線電車まつり開催

 10月13日、「万葉線電車まつり」が、高岡市荻布の本社周辺で開催され、大勢の家族連れが車庫前に展示された車両前で記念撮影したりラッピン
グ電車「ドラえもんトラム」のミニ車両に乗ったりして楽しい時間を過ごした。
 6月10日の「路電の日」と10月14日の「鉄道の日」に合わせたイベント。車庫前にはデ7074、デ7075、MLRV1000形2両と除雪
車が展示され、デ7075は乗車できるようになっていた。本社前では万葉線グッズの販売が行われた。来場者が線路上を歩いたり、車両に乗り込んで運転士気分を味わったりした。
 運転体験シミュレーターや制服を着て写真撮影できるコーナーも人気を集め、米島口電停側には縁日のコーナーが設けられ、万葉線応援団体RACD
A高岡が坂下町通りの高岡朝市で販売するうどん蕎麦が人気だった。グッズ販売ブースは今回いつもより寂しい感じがした。


車庫前の車両展示                              ミニドラえもんトラム
掲載日:2019/10/11
故障した除雪車を修理試運転

 万葉線は今年1月の豪雪時に1台しかない除雪車が故障したて専用軌道区間で運休したが10月上旬までに除雪車の修理と試運転を終えた。10月3
日に本線上を修理を行った新潟トランシスの社員が同乗して試運転する姿が見られた。
 岡田尚久運輸部長は「情報収集と初動を素早くすることで、利用者に迷惑を掛けないようにしたい」と話した。幸い今冬は暖冬少雪の予報となってい
る。


試運転で新吉久電停を通過した除雪車                   越ノ潟駅に停車中の除雪車  
掲載日:2019/10/11
映画「君の膵臓をたべたい」公開記念フリー切符発売

 万葉線や新湊大橋など高岡、射水両市の景観をモデルに制作したアニメ映画「君の膵臓(すいぞう)をたべたい」の公開を記念し、万葉線株式会社(高
岡市荻布)は9月1日から「1日フリー切符」を販売した。映画の声優の声で録音した車内アナウンスも同時に始め、アニメファンの注目を集めた。
 この映画は、他人に興味を持たずいつも一人で本を読んでいる高校生の「僕」と、病を患いながら前向きに生きるクラスメート「桜良」との交流を描
く。「僕」は俳優の高杉真宙さん、「桜良」を声優のLynn(リン)さんが演じる。切符は限定1000枚で1枚1000円で万葉線株式会社本社と富
山県内の文苑堂書店で販売した。実写版の映画「君の膵臓をたべたい」のロケは滋賀県下で行われた。


掲載日:2018/09/16
デ5022高岡市衛生公社が復元し公園整備 10月13日公開

 富山地方鉄道、加越能鉄道、万葉線で約60年間活躍し、6年前に引退した「デ5022」が復元され、展示されることになった。取り組んだのは高
岡市衛生公社。10月に同公社がオープンさせる公園「TEKリトルパーク」(新吉久電停前)に展示し、地域のシンボルとして市民に親しんでもらう。
 デ5022号は日立製作所が1950年に製造し、1971年まで富山地方鉄道の笹津線、射水線、富山市内軌道線、加越能鉄道高岡軌道線で運行さ
れた。その後は除雪専用車に改修され、加越能鉄道や万葉線で2012年まで使用された。
 デ5010形は日立製作所で1950年〜1951年にかけて5011〜5040の30両が造られた。廃車後は各地で保存されていたが、ほとんど
が朽ちて「デ5022」は、デ5010形で現存する唯一の車両とみられる。
 高岡市伏木のジェイアール貨物・北陸ロジスティクス(本社金沢市)が修復を担当。屋根や座席シートを貼り替えるなどし、当時の姿をできる限り忠実
に再現した。復元費はTEKリトルパークへの設置費を含め約2千万円。鉄道の日にあわせ10月13日(土)に同公園で開園記念式があり、車両内部が
一般公開される。


修復を終え公園予定地に設置されたデ5022                                            除雪車として活躍の頃 万葉線荻布車庫
掲載日:2018/09/16
万葉線 金曜最終便を増発 来月2日値上げ 利用者サービス強化

 高岡、射水市を結ぶ路面電車を運行する第三セクター万葉線株式会社は9月14日、祝祭日を除く金曜夜の最終電車増発など、10月2日からの運賃
改定に合わせたサービス強化策を発表した。
 まちなか利用者向けのサービス充実策として、現在23時が最終の高岡駅発を0時発とし、越ノ潟駅発の最終は終点を米島口から高岡駅に変更、あい
の風とやま鉄道高岡駅で富山行きの最終電車と接続させる。「金曜シンデレラ便(トレイン)」の名称で、10月5日から試験運行を始める。
 値上げの10月2日以降に定期券や回数券を購入した利用者を対象に、千葉県のテーマパークのペアチケットなどが当たる抽選キャンペーンを行う。
今月末には65歳以上を対象に、10回分の料金で購入可能な時間帯限定のない13枚つづりの
シニアお出かけ回数券
も発売する。
 万葉線株式会社は「今後も利用者サービスの充実に取り組んでいく。広告収入など周辺ビジネスにも力を入れていきたい」としている。万葉線の20
18年3月期決算は、2002年の三セク移行後最大の赤字となった。運賃改定では、三セク移行後初めて普通運賃を値上げする。                     
掲載日:2018/09/16

女性目線で万葉線沿い紹介 飲食・銭湯20店ガイド作成

 富山大芸術文化学部のサークル「高岡HUB(ハブ)計画」は、高岡市と射水市を結ぶ路面電車・万葉線沿線の飲食店などを女性目線で紹介したガイド
ブック「万葉線でゆく! たかおかな1日」を作った。
 高岡HUB計画は、高岡駅を核として高岡市を活性化させようと活動している。今回は万葉線の利用促進と市の魅力発信を目的に、市の「若者チャレ
ンジ応援事業」を活用して作成。A5判16ページで、1700部を完成させた。
 メンバーは万葉線に乗り、市内の各停留所周辺を散策。レストランやカフェ、銭湯など興味深い店舗20カ所を取材し、記事と写真、イラストにまと
めた。
 停留所から実測した所要時間のほか経路を地図に記した。「店主の人柄も知ってもらいたい」との思いから、似顔絵と一緒にプロフィールも添えた。
 前リーダーで高岡市出身の河合成美さん(3年)は「取材を通してより高岡のことが好きになった」と言う。福井県出身の前副リーダー、鈴木ひかりさ
ん(3年)は「高岡が『自分の街』と思えるようになった」と振り返った。
 ガイドブックは万葉線車内や高岡駅、富山大高岡キャンパスなどに置いたが、好評で残りわずかだという。


「万葉線でゆく! たかおかな1日」表紙                                 高岡駅から編                                                      万葉線高岡駅
掲載日:2018/09/16
万葉線を愛する会が納涼ビアガーデン開催

 万葉線の利用を促進する「納涼まつりビアガーデン」が8月1日、万葉線江尻電停前のイオン高岡店屋上特設会場で開催された。万葉線を愛する会が
毎年開催。初日は仕事を終えた同僚のグループなどが訪れ、オードブルや枝豆をテーブルに広げて笑顔で乾杯していた。ハワイアンダンスなどのステー
ジショーもあり、会場を盛り上げた。
 入場券は1人2500円で生ビールとソフトドリンクを飲み放題とし、おつまみ1袋が付く。万葉線の各電停から会場前の江尻電停までの往復乗車券
がセットになっている。食べ物は各自持ち込みとする。
 イオン高岡店の食品売り場で調達する人も多く、安上がりで楽しめる。終了時間の20時30分前後に臨時便も運行された。


納涼まつりビアガーデン会場  

アトラクションのハワイアンダンス  

江尻駅を発車したMLRV1003越ノ潟行き
掲載日:2018/08/02
万葉線に中村社長の発案でアイストラム登場

 猛暑が続く中、万葉線では7070形の非冷房の3両で、乗客にアイスキャンデーを配るキャンペーンを「アイストラム」と名付けて行っている。中
村社長の猛暑の非冷房車を逆手に取った発案で、「体の内から冷やす「アイストラム」か快適な「アイトラム」かのキャッチコピーも社長が考えた。7
月30日から1日まで5回運行した。
 万葉線は2014年の高岡駅内延伸で6両運行が7両運行になり、猛暑でも1両は非冷房車を投入しなければならない状態になっている。画像は8月
1日12時40分の非冷房車の状態。7076は「アイストラム」の運行を終え、点検作業の終わったMLRV1002と交代。


アイストラムの運行を終えたデ7076

留置線の7075

検査中の7074
掲載日:2018/08/02
万葉線10月50円値上げ、一部区間据え置き

 「万葉線株式会社」は7月20日、10月2日からの運賃改定を国土交通省北陸信越運輸局に届け出た。これまで運賃が150円だった特定区間(高
岡駅〜広小路、広小路〜旭ヶ丘)を廃止し、50円値上げする。2kmまでの200円の区間は一部で据え置く。2km超は50円ずつ引き上げる。普通
運賃の値上げは2002年の第三セクター移行後初めて。値上げに合わせて利用者サービスも強化する。
 平均改定率は普通運賃が16.4%、定期運賃は通勤・通学ともに14.7%。現在150〜350円の50円刻みの5段階の料金区分は、改定後も5
段階を維持し200〜400円の50円刻みとなる。高齢者や小中学生の利用が多い 200円の300区間のうち57区間は据え置く。
 値上げに合わせ、新たな利用者サービスの向上策も打ち出した。日常生活支援のため、65歳以上を対象に10回分の料金で購入可能な13枚つづり
の回数券を新たに発売。23時となっている金曜夜の高岡駅発最終電車を23時55分とし、越ノ潟発も最終電車の時刻を遅らせ利便性を高める。運賃
改定に合わせて実施する。その他猛暑対策で非冷房の7070形2両の冷房化も計画している。10月1日は新湊曳山まつりで利用者が多いため、10
月2日からの実施となっている。万葉線は2003年に平均18%値下げした。
 車両や施設の老朽化に加え、今後も設備の維持・管理費の増加が見込まれるため、初めて本格的な値上げに踏み切る。同社は2003年に平均18%
値下げした。車両や施設の老朽化に加え、今後も設備の維持・管理費の増加が見込まれるため、初めて本格的な値上げに踏み切る。同社の2018年3
月期決算の純損失は2932万円と三セク移行後最大の赤字となっており、運賃改定で来年度以降は両市からの補助金を含めて収支均衡を達成できると
見込んでいる。
 万葉線の認可上限運賃は2.0km(初乗り)まで(高岡駅〜志貴野中学校前)220円
3.5kmまで(高岡駅〜旭ヶ丘)300円5.0kmまで(高岡駅〜米
島口)360円、6.5kmまで(高岡駅〜新吉久)400円、8.0kmまで(高岡駅〜六渡寺)430円、9.5kmまで(高岡駅〜西新湊)450円、11.0k
mまで(高岡駅〜中新湊)470円、12.9kmまで(高岡駅〜越ノ潟)480円。途中区間もこの距離が適用される。
 国土交通省によると上限運賃の範囲内で定める運賃の設定、変更は事前の届出でよいとされている。                       
掲載日:2018/08/02

ビール電車で利用促進 RACDA高岡が貸し切り

 路面電車を生かしたまちづくりに取り組む市民団体「路面電車と都市の未来を考える会・高岡(RACDA高岡)は7月12日夜、高岡市と射水市を結
ぶ路面電車・万葉線の「納涼ビール電車」を貸し切り、万葉線の未来を語り合った。
 7月7日に市内で開いたフォーラムを受け、楽しみながら万葉線の利用促進に貢献しようと企画。23人が参加した。「元気な万葉線に乾杯」という
掛け声で出発した。島正範会長が「利用促進のためにまずは行動。この体験を多くの人に広めてほしい」と呼び掛けた。参加者の中には会員制交流サイ
ト(SNS)用に写真を撮り合う姿も。「新湊のグルメを提供したらどうか」などと知恵を出し合った。
 納涼ビール電車の運行は9月29日まで。団体による貸し切り運行のみで、個人や少人数では利用できないため、RACDA高岡が貸し切り希望者を
募集した。
 乗車時間は約1時間半。トイレ休憩は米島口と西新湊駅で、西新湊駅でトイレに行くと電車はすぐに発車して中新湊から折り返してくるのを待つ必要
がある。


納涼ビール電車に使用されるデ7071  高岡駅                         納涼ビール電車内  広小路走行中
掲載日:2018/07/13
万葉線値上げ検討で万葉線でまちづくりフォーラム開催
 高岡、射水両市を結ぶ路面電車・万葉線を運行する万葉線株式会社は7月5日、2018年3月期決算を発表、補助金を加えた純損失が2932万円
(前期・純利益56万円)で、2002年の第三セクター移行以来最大の赤字となった。除雪関係や設備修繕費用の大幅増が要因。経営基盤安定のため、
初の定期以外の運賃値上げを検討する考えを示した。
 昨年度の営業収益は前期比3.12%増の1億9395万円、経常損失は4909万円増の1億2978万円だった。赤字決算は2期ぶり。
 値上げ方針を契機に、路面電車を生かしたまちづくりに取り組む市民団体「路面電車と都市の未来を考える会・高岡(RACDA高岡)が、フォーラム
を急きょ企画した。同会は1998年から活動しており、改めて万葉線に関心を持ってもらい、市民の手でできる利用促進策を考えようと企画した。
 フォーラムには市内外から約40人が参加した
富山大学の金山洋一教授(都市・交通デザイン学科)が持続可能な公共交通
と題して講演。RACD
A高岡の島正範会長らが加わり、参加者と意見交換した。
 「事業者、行政、利用者が協議する場を設ける」「ピーク時より利用者が減った原因を探るべき」「社会的効果を広く伝える必要がある」などの意見
が出された。金山教授は「鉄道の廃止は簡単だが、復活させることは大変。いかに大事に育てるかを皆で考えることが大事」と呼び掛けた。

フォーラムで講演する富山大学の金山洋一教授                会場のRACDA高岡主催「ねこ電車」ぬりえ大会の作品
掲載日:2018/07/13
「納涼ビール電車」運行開始

 一年で最も昼が長い夏至の6月21日、「納涼ビール電車」が運行を始めた。この日の高岡(伏木)の最高気温は28.1℃まで上がり、利用者は車窓
からの風景と冷えたビールを楽しんだ。
 この日は市内の会社員など22人が乗車し、高岡駅を出発する合図とともに乾杯。「冷えていておいしい」と口々に話した。利用者は持ち寄った食べ
物を広げ、中新湊駅を折り返す1時間半、にぎやかなひとときを過ごした。
 運行は9月29日までの月〜土曜で、高岡駅発と中新湊発の2コースがある。25人以内の団体貸し切りのみで、料金はビール代込みで5万円。月〜
木曜に予約した団体は10%引き、女性10人以上の団体はさらに10%引きとなる                                   
掲載日:2018/07/13

万葉線「電車まつり」開催 ミニトラムや運転手体験

 高岡・射水両市で路面電車を運行する万葉線株式会社は6月9日、高岡市荻布の本社周辺で「電車まつり」を開いた。大勢の家族連れがラッピング電
車「ドラえもんトラム」のミニ車両に乗ったり、シミュレーターで運転を疑似体験したりして楽しんだ。
 6月10日の「路電の日」と10月14日の「鉄道の日」に合わせ、年2回開催している。「ミニドラえもんトラム」は3両編成で、楕円のコースを
運行。乗車した子どもたちは、スマートフォンを構える保護者に向かって笑顔で手を振っていた。
 運転体験では線路沿いの風景がスクリーンに映し出され、参加者はハンドルを操作して運転士気分を味わった。制服、制帽を身に着けて写真撮影がで
きるコーナーもにぎわっていた。


車両展示 7074  1003  1006                             飲食コーナー
掲載日:2018/07/13
万葉線新吉久電停前に元除雪車デ5022保存展示

 3月下旬に万葉線新吉久電停前に元富山地方鉄道・加越能鉄道で活躍後、加越能鉄道・万葉線で除雪車として活躍していたデ5010形最後の生き残
りデ5022がきれいに修復され展示された。高岡衛生公社リサイクルセンターの敷地に展示されているので、同社の創立60周年の記念事業として修
復されたのか。但し、建屋も上屋もないので、朽ちてしまわないか心配である。
 デ5010形は、かつて滑川市の行田公園児童館、庄川町(現:砺波市)の越中庄川荘に保存展示されていたが朽ちて撤去されている。


修復展示されたデ5022                                                                       除雪車として活躍していたデ5022
掲載日:2018/04/03
台湾人観光客のドラえもんトラム利用5倍増

 高岡、射水両市を結ぶ路面電車・万葉線を利用する台湾人観光客が急増している。昨年度の1372人から本年度は3月1日時点で、164人と5倍
に迫る勢いだ。人気の秘密は高岡市出身の故藤子・F・不二雄さんが生んだ漫画キャラクター「ドラえもん」のラッピング車両「ドラえもんトラム」。
台湾でもドラえもんの人気が高いことやチャイナエアライン(中華航空)の富山−台北便の増便も追い風となっている。
 富山県内在住の台湾人でつくる富山県台湾総会(共田吉孝会長)によると、現地でドラえもん人気は高く、100チャンネルあるテレビの中でも多くの
家族がそろって見るアニメ番組だという。台湾南部の高雄市でも路面電車が運行されているものの「知名度は低く、珍しさも乗車数の増加につながって
いると思う」と話す。
 万葉線を運行する万葉線株式会社によると、2014年は4100人で、2015年は1900人、2016年は1300人と減少傾向だった。だが
本年度は12〜2月の冬場の乗客数の伸びが著しく、毎月600人を超える人が利用している。
 共田会長は、中華航空の富山−台北便が昨年10月に就航以来初めて冬ダイヤ全期間で週4便化されたのが冬場の利用者増につながっていると指摘

立山黒部アルペンルートの休業期間でも楽しめる場所として旅行会社がツアープランに組み込んでいるのではないかとみている
 高岡市観光協会は、訪日外国人の増加に向け、これまでも台湾で高岡のPR活動を展開してきた。同協会の担当者は「ドラえもんは訪日外国人にも知
られている観光コンテンツ」とした上で「作者の藤子・F・不二雄さんが生まれた風土を楽しんでもらいたい」と話した。
 富山−台北便以外に毎日多数の便がある中部空港からのツアーも多い、中部空港からのツアーは単にドラえもんトラムに乗るだけのものから、海王丸
パークと内川遊覧船を組み合わせたものもある。


ドラえもんトラムと雪景色 雪も台湾の人には魅力か  越ノ潟駅    富山空港へ到着する台北−富山便 2018/03/11  11:40
掲載日:2018/04/03
万葉線電停クリーン作戦実施

 8時30分に万葉線本社に集合して電停掃除を行う「万葉線電停クリーン作戦」が3月18日に行われた。ボーイスカウト高岡第21団ボーイ隊と路
面電車と都市の未来を考える会・高岡(通称・RACDA高岡、島正範会長)が毎年開き、今年で9回目。
 8回目までは高岡市能町公民館で行ってきたが、能町公民館がJR氷見線能町駅付近に新築移転し、電停から遠くなったため、今年から万葉線本社が
集合場所となった。
 ボーイスカウト高岡第21団45名、RACDA高岡の呼びかけでボランティア活動を行う高岡西高校JRC部員17名とRACDA高岡会員4名が
参加した。
 ボーイスカウトは能町口−越の潟間、高岡西高校JRCとRACDA高岡会員は、米島口−高岡駅間を担当した。ボーイ隊には小学生の隊員もおり、
車が走る併用軌道区間は危険なため、比較的安全な鉄道線区間がボーイ隊の担当となった。
 万葉線本社前でRACDA高岡の水越益夫幹事から注意事項など説明を受けた後、参加者は4班に分かれて米島口電停を出発。万葉線を乗り継ぎなが
ら、片原町を除く24カ所の電停を回り、手すりを拭いたりごみを拾ったりした。今年は豪雪の影響でホーム(安全島)にアスファルトが飛び散り汚れが
酷かった。
 終了後は電停前の旧万葉線本社事務所で、参加者全員が、RACDA高岡が坂下町通りの高岡朝市で出している「うどん」とボーイスカウト第21団
が用意したおにぎりを食べてから解散した。


万葉線本社前でRACDA高岡水越幹事の説明を聞く参加者                           7075越ノ潟行き発車後、最後に米島口電停の清掃 
掲載日:2018/03/20
志貴野中学校前上り電停もドラえもんイラストパネル

 高岡、射水両市を結ぶ路面電車「万葉線」を運行する万葉線株式会社、高岡市、高岡商工会議所などの関係団体で構成する「ドラえもんラッピング電
車事業実行委員会は、上りの志貴野中学校前電停で3月13日、高岡市出身の漫画家、藤子・F・不二雄さんの人気キャラクタードラえもんのひみつ道
具などが描かれたイラストパネルを設置した。
 3月16日から中川の高岡市美術館で始まる「THEドラえもん展TAKAOKA2018」に、万葉線を利用して多くの人に来館してもらうために
パネルを取り付けた。下り線の電停には2017年9月3日(ドラえもんの誕生日)に同様のパネルが設置されている。
 上りのパネルのうち、ホーム側には、万葉線の制服に身を包んだドラえもんが利用客を笑顔で出迎える。高岡市の高岡大仏と射水市の海王丸をつなぐ
ドラえもんトラムのイラストやひみつ道具の絵が描かれている。道路側はドラえもんに登場するキャラクターとひみつ道具の「どこでもドア」とドラえ
もんの登場人物、ドラえもん、ジャイアン、のび太、静香ちゃん、スネ夫、ドミちゃんのイラストで、下りの志貴野中学校電停と同じ。パネルはホーム
側が長さ7.2m、道路側は長さ10m、 高さはいずれも1.2m。


ホーム(線路)側イラストパネル                                                                   ドラえもんトラムとドラえもん電停
掲載日:2018/03/20
利用客にチョコどら焼き配布

 2月14日のバレンタインデーを前に、高岡、射水両市を結ぶ路面電車・万葉線を運行している万葉線株式会社は12日、ドラえもんのキャラクター
などをあしらった「ドラえもんトラム」の利用客に、チョコレートどら焼きをプレゼントした。
 同社が毎年、実施している。どら焼きは限定50個で、射水市本町の野村屋が作った。高岡駅11時15分の電車の車内で、同乗した女性運転士が家
族連れや子どもたちに手渡した。
掲載日:2018/03/20

万葉線に鬼!! 保育園児が「鬼退治」

 射水、高岡の両市を結ぶ万葉線に福を呼び込む万葉線鬼退治ツアーが1月29日、万葉線であり、射水市の保育園児が豆まきを楽しんだ。
 節分を前に、両市と万葉線でつくる万葉線対策協議会が射水市のイベントとして毎年実施している。今年は射水市の下村保育園と塚原保育園の年長児
計28人が参加した。
 「万葉線を鬼が独り占めしている」と聞きつけ、同市のマスコットキャラクターのムズムズくんをお供に従え、西新湊駅から貸し切り電車デ7073
に乗り、高岡市の米島口駅に向かった。万葉線本社に到着すると、トラ柄の腰巻き姿の鬼が金棒を手に持って車庫内に姿を現した。
 途中の車内で額にお面を着け「チビムズムズくん」となった園児らが、鬼にひるまず勢いよく豆をぶつけると、鬼たちは「電車に乗りたかったんだ」
と改心した様子を見せた。園児らと鬼は一緒に「ムズムズ体操」を踊って仲直りして射水市に戻った。
掲載日:2018/02/03

除雪車故障の緊急対策で7070形 徹夜運行

 万葉線は、米島口−越ノ潟間の軌道に雪が積もらないように、現在運行する最も古い車両7070形を終電から始発までの間、乗客を乗せずに走らせ
ている。軌道専用の除雪車が故障した緊急対策で、“レトロ車両”が昼夜に奮闘している。
 万葉線では1月11日夜の除雪作業中に1台しかない除雪車が故障。12日以降は人海戦術で除雪を続け、射水市内の区間の作業が終わった16日夕
方に全線で運行を再開した。
 除雪車は現在も修理のめどが立っていないことから、鉄道区間の米島口−越ノ潟間で未明の7070形の運行を決めた。製造から約50年と古いが頑
丈で雪に強いといい、24〜26日未明に走らせた。
 今後も降雪状況に合わせて1〜4両を約30分間隔で運行し、“市民の足”を確保する。万葉線株式会社の岡田尚久運輸部長は「継続して運行できるよ
うに努めていきたい」と話した。


足回りが弱い万葉線除雪車  

台車  

推進装置 機関との連結  
掲載日:2018/02/03
万葉線大雪による除雪車故障で区間運休

 万葉線は1月11日の夜から続いた豪雪で12日から運休し、13日は米島口−越ノ潟間8.5kmで終日運休し、バスによる代行運転を行った。14
日も米島口−越ノ潟間はバス代行運転し、15日は六渡寺−越ノ潟間でバス代行運転をおこなった。
 16日16時ごろ、射水市内区間の除雪作業を終え、全線で運行を再開した。1月17日からは通常運行に戻った。
 万葉線株式会社によると、11日夜の作業中に1台しかない軌道専用の除雪車が故障。12日以降、人海戦術で除雪を続けてきたが、断続的に雪が降
り、全線運行の再開に時間を要した。万葉線は2016年1月24日から27日まで大雪による除雪車が故障で運休している。
掲載日:2018/02/03