2020/05/17 更新     2018      2017      2016     2015
富山駅構内(改札内)に待合室開設
 あいの風とやま鉄道は富山駅構内に初めて待合室を開設し12月23日に公開した。
 待合室は改札を抜けて駅構内のコンコース右側にある。広さ約70平方メートルで、荷物置き付きの座席24席が完備されている。内装には同社の
観光列車「一万三千尺物語」と同じ県産の「ひみ里山杉」を使用。出入り口の扉には立山町の和紙職人、川原隆邦さんによる立山連峰や日本海をあし
らったデザインが施された。冷暖房やFREE WiFi (フリーワイファイ)も設置された。
 同社総務企画部の平田大輔総務課長は「年末年始に駅を利用する機会が増えると思うので、待合室を快適に使っていただきたい」と話した。
 待合室の裏には新たに忘れ物センターが開設され、駅構内の中2階乗り換えコンコースには「ひみ里山杉」を使ったベンチ2台も置かれた。
 待合室は24日5時から、忘れ物センターは同日9時から利用できる。

富山駅改札内の待合室                           列車案内ディスプレーと観光列車「一万三千尺物語」の案内       
     
JR西日本←→あいの風乗り継ぎ割引廃止
 JR西日本は12月20日、あいの風とやま鉄道との乗り継ぎ割引を2019年度末で廃止する方針を示した。2015年3月のあいの風開業前か
ら、5年限りの対応と公表していた。廃止すればJR城端、氷見、高山の各線とあいの風をまたぐ運賃や定期券は値上がりし、上げ幅は大人の普通運
賃で43.8%〜5.6%となる。県民会館で開かれたあいの風とやま鉄道利用促進協議会(会長・石井隆一知事)で報告した。
 県によると、定期を使って乗り継ぐ学生は約600人いる。会合でJR西は「激変緩和の役割は果たした」としたが、出席者から再考を求める意見
が相次いだ。石井知事が近く長谷川一明社長と会い、協議する。
 割引は、あいの風とJR西日本がそれぞれ実施している。県の試算では、JR西が廃止した場合に最も運賃のアップ率が高い区間の一つが新高岡
(JR城端線)−高岡やぶなみ(あいの風)。大人の普通運賃は160円から43.8%増の230円、高校生の通学6カ月定期は2万970円から
14.5%増の2万4010円となる。
 あいの風は割引の原資に県の経営安定基金を充てている。同社が割引を続けるかどうかについて、日吉敏幸社長は「県の方針に従って対応する」と
述べた。IRいしかわ、えちごトキメキの両社との割引は継続する方向で調整する。
 乗り継ぎ割引は、あいの風の開業時、接続するJR西、IRいしかわ、えちごトキめきの4社で設定。会社をまたぐと初乗り運賃が2度発生するた
め、利用者の負担を軽くする狙いがある。運賃の上昇率は平均で10〜20%台に抑えていた。
 会合では、あいの風が2020年春に予定していた運賃の値上げを見送ることを報告。値上げするめどは2022年春か2023年春とした。
冬に向けラッセル車試運転
 あいの風とやま鉄道は11月5日、富山市上赤江の運転管理センターで、今年初めてラッセル車の試運転を行い、冬の到来に向けて安全運行の準備
を整えた。
 レール間の雪をかき出すフランジャーや線路脇に積もった雪を外側に押し出すウイングが正しく作動するかを確かめ、同センターを出発した。11
月中に糸魚川、金沢の両方面に計6回、試運転する予定。
 ラッセル車は最大 3.8mの幅を除雪でき、レール上に20センチの積雪が見込まれる場合に使われる。昨冬は一度も出動がなかったが、大雪だっ
た2017年度の冬は22回に上った。運輸部施設課の池上裕二係長は「いつでも出動できるよう社員一丸となって万全の態勢を取りたい」と話した。

富山市上赤江の運転管理センターで出発前の動作確認                試運転       
     
「2020年オリジナルカレンダー」の販売開始
 あいの風とやま鉄道は、写真コンテストの応募作品を掲載した「2020年オリジナルカレンダー」を10月7日から販売を開始した。同社がオリ
ジナルカレンダーの作成・販売するのは今回が初めて。
 販売価格は税込1,000円で、泊、黒部、魚津、滑川、富山、小杉(北口)、高岡の7駅窓口と本社及び、同社のWEBサイトから通信販売する。
 また、あいの風とやま鉄道ファンクラブ会員を対象に送付している「ファンクラブ通信vol.15」に添付の割引券と引き換えで200円割引する。
     
「一万三千尺物語」で小矢部のハトムギPR
 小矢部産ハトムギをPRするため小矢部市などは11月2日、あいの風とやま鉄道の観光列車「一万三千尺物語」にブースを設けた。ハトムギビー
ルなどを提供し、ハトムギのおいしさや美容効果を伝えた。
 小矢部市はハトムギの生産量が日本一で、地元産を「小矢部ブランド」に認定している。
 この日は市と市観光協会、JAいなばが同列車に初めてブースを出した。富山−泊間の富山湾鮨コース、富山発で高岡−黒部間を巡る懐石料理コー
スでハトムギ茶を無料で配った。ハトムギのシリアルやメルギューくんグッズなどを販売。ハトムギビールは試飲もあり、乗客からは「口あたりがい
い」と好評だった。
 ハトムギビールが常時飲めるのは市内の飲食店1軒のみ。市の担当者は「ぜひ小矢部に来て、地元の食材を使った料理と一緒に味わってほしい」と
話した。

車内で提供されたハトムギビール              ハトムギ           観光列車「一万三千尺物語」
     
「ジョブキッズとやま2019」へ参加
 あいの風とやま鉄道は、前年に引き続き、県内の産学官連携組織である「ふるさとを学び楽しむ子育てとやまコンソーシアム(事務局:北日本放送)」
が主催する「ジョブキッズとやま」に参加した。
 応募した小学生が8月22日と23日に富山駅で、8月27日と28日に高岡駅で、「駅のしごと」に挑戦し、改札業務、きっぷの発券体験、案内
放送、列車の出発合図を体験した。
 あいの風とやま鉄道では「ご参加いただいた小学生や同伴の保護者の皆さんに改めてお礼を申し上げますとともに、当社の鉄道事業に関心を持って
いただくきっかけとなり、また、夏休みの良い思い出の一つになられたことを願っております。」としている。

列車の出発合図を体験 富山駅                                                                改札業務の体験 富山駅
     
車窓の景色楽しみ乾杯 あいの風とやま鉄道、ビール列車

 あいの風とやま鉄道は7月20日、富山―福岡駅間でビール列車を走らせ、富山県内外から集まった64人が車窓の景色を楽しみながらビー
ルや季節の料理を堪能した。
 料理は富山市の五万石千里山荘が担当し、白エビのかき揚げやキュウリの塩こうじ漬けなどが並んだ。ビールはキリンビールの高級銘柄「キ
リンブラウマイスター」と「一番搾り〈黒生〉」が提供された。
 イベント列車「とやま絵巻」を活用した。ビール列車は今年で3回目で、82人の応募があった。


ビール列車内                             413系イベント列車「とやま絵巻」
掲載日:2019/08/17
えちごトキめき鉄道にも「18きっぷ」 リゾート列車は利用不可

 えちごトキめき鉄道は、7月20日から「トキ鉄18きっぷ」を発売する。JRグループが発売している、快速・普通列車の普通車自由席が
延べ5日間乗り降り自由となる「青春18きっぷ」の利用者を対象にした1日乗り降り自由のフリー切符。
 「青春18きっぷ」は、基本的にJR線を承継した第3セクター鉄道で利用することはできないが、青森県の青い森鉄道、富山県のあいの風
とやま鉄道、石川県のIRいしかわ鉄道については、JR在来線から自社の指定された区間を通過してJR在来線へ連絡する際は例外的に利用
できる。
 しかし、JR在来線との連絡が直江津駅のみに限られるえちごトキめき鉄道では、そのような例外が適用されていないため、利用の際は別途
運賃が必要となっている。
 発売額は1000円(大人用のみ)で
リゾート列車のえちごトキめきリゾート雪月花」には乗車できない。利用期間は9月10日まで。発売
は利用当日のみとなる。
 発売箇所は、妙高高原・関山・新井・上越妙高・高田・春日山・直江津・能生・糸魚川の各駅と列車内でも発売する。

掲載日:2019/08/17
あいの風とやま鉄道 普通運賃 最大40円値上げ 10月から

 あいの風とやま鉄道は7月3日、10月に予定される消費税率8%から10%への引き上げに伴う上限運賃の値上げを、国土交通省北陸信越
運輸局に申請したと発表した
認可を受けた上限運賃の範囲内で実際の運賃を設定する仕組みで、普通運賃(大人)は最大40円値上げする予定
 富山−高岡でみると、普通運賃は370円で10円の値上げとする。同区間の通勤定期(1カ月)は1万1090円
高校生通学定期(同)は72
40円となり、それぞれ200円、130円アップする。初乗り運賃は160円で維持する。座席指定の快速列車「あいの風ライナー」に乗る
際に必要となる料金300円は据え置く。
 消費税増税に合わせ、今春から運行を始めた観光列車「一万三千尺物語」も料金改定し、通常プランが1万3千円、お土産付きプランが1万
5千円でいずれも200円の値上げとなる。
 増税の有無にかかわらず、2020年春に予定していた運賃の引き上げは、利用状況が好調なため見送ることを決めている。

掲載日:2019/08/17
IRいしかわ鉄道 通勤定期、最大210円増 10月から
 IRいしかわ鉄道は3日、10月の消費税率引き上げに伴う運賃の改定を発表した。通勤定期は乗車する距離に応じて1カ月分で100〜2
10円、高校生の通学定期は同50〜130円それぞれ値上げする。10月1日から適用する。
 定期券で最も変動が大きい金沢―倶利伽羅は、通勤が210円増の1万1290円、高校生の通学が130円増の6910円に変わる。普通
運賃は金沢―倶利伽羅、東金沢―倶利伽羅の両区間でそれぞれ10円増の370円となる。初乗り運賃や、それ以外の県内区間に変動はない。
運賃改定は2015年の開業以来初めてとなる。
          掲載日:2019/08/17
ますずし源が店舗網見直し 高岡・魚津駅直営店閉店

 ますずし製造販売の源は6月23日、あいの風とやま鉄道の高岡、魚津両駅にある直営店を閉店する。同社は地域の店舗網を見直すことで残
りの店舗に経営資源を集中させ、顧客サービスと商品力の向上につなげたいとしている。
 高岡駅の店舗は1966年、駅併設の商業施設「クルン高岡」の前身に当たる「高岡ステーションビル」の開業に合わせてオープンした。現
店舗は改札横にある。高岡市内ではJR新高岡駅にも出店しており、北陸新幹線開業に伴い、高岡駅から新高岡駅に利用がシフトしたことが影
響したとみられる。
 魚津駅には2015年に出店。「魚源商店」の店名で、弁当やおにぎり、特産品などを販売している。閉店後は黒部インター店や、商品を卸
しているJR黒部宇奈月温泉駅の売店で地域の需要に応えていく。
 あいの風とやま鉄道は両駅にある店舗の跡地利用に関して、高岡駅では自動販売機の設置を検討する。魚津駅は、あいの風とやま鉄道がテナ
ント出店者を募集し、8月下旬に出店者を決めることにしている。


ますのすし源あいの風とやま鉄道高岡駅販売店               あいの風とやま鉄道魚津駅の魚源商店
掲載日:2019/08/17
長時間駐車やめて 高岡やぶなみ駅、通勤利用で夕方まで満車

 2018年3月に開業したあいの風とやま鉄道高岡やぶなみ駅の無料駐車場が長時間利用する車で埋まり、送迎などで訪れる利用者が駐車で
きないケースが相次いでいる。管理する市は通勤・通学で長時間駐車しないよう呼び掛けているが、マイカーを止めて電車に乗り継ぐ「パーク
アンドライド」で利用する人が多いとみられる。地元住民からは苦情の声が上がっている。
 高岡やぶなみ駅は、高岡駅と西高岡駅の間にあり、駅の東口と西口に各10台の駐車場が設けられている。地元住民が短時間利用を想定した
駐車場の設置を求めた経緯があり、高岡市は両方の駐車場に「通勤・通学などによる長時間駐車はご遠慮ください」などと書かれた案内板を掲
げている。市は「20〜30分の利用を想定し、最大でも1時間と考えている」としている。
 国道8号に近い駅西口駐車場は、特に長時間駐車する車が目立つ。付近住民によると、午前9時ごろには埋まり、夕方まで満車状態というこ
とも珍しくない。毎日止まっている車もある。高岡駅周辺などの市営駐車場が有料のため、地元の横田、福田、木津地区以外から高岡やぶなみ
駅に車を止めて電車に乗る人もいるとみられる。
 市総合交通課によると、昨年10月の同駅利用促進協議会の会合で、地元住民から「駐車場が埋まって困っている」との声が上がった。その
後、市が隔週で確認しているが、状況は変わっていないという。
 同様のケースは、西高岡駅でも起きており、対策の一つとして駐車場の有料化が地元で検討されている。
 高岡やぶなみ駅駐車場について、市は利用実態を詳しく調査していない。市は「現状を踏まえて地元住民の意向を聞き、具体的な改善策を検
討していきたい」と話している。


 高岡やぶなみ駅西口駐車場                                                      高岡やぶなみ駅東口駐車場
掲載日:2019/08/17
富山駅高架下開発 2020年6月までに開業

 富山駅の整備に伴う高架下の三つのエリアの開発計画について、あいの風とやま鉄道は、オープン時期を東京五輪・パラリンピック開催前の
2020年6月までに前倒しする考えを示した。
 同社は、20年10月ごろのオープンを予定してきたが、五輪効果などを最大限に取り込むためにも、遅くとも6月までには開業する必要が
あると判断した。
 各エリアの店舗数も決まった。東西自由通路の西側エリアは4店舗で、チェーン店を中心とした構成とする。富山の食の魅力を伝える東側エ
リアは7店舗で、地元資本の店を中心にする。中央エリアでは、既にセブン―イレブンの出店が決まっている。県産品の土産販売ブースを併設
し、観光情報も発信する。
 開発主体は、西、東の両エリアが富山ターミナルビルで、中央エリアは、あいの風とやま鉄道。設計や出店者の選定などを進め、秋ごろの着
工を目指す。             
掲載日:2019/08/17

あいの風鉄道 昨年度利用者は過去最多1510万人

 あいの風とやま鉄道の2018年度の利用者数は1510万6千人、1日平均利用者数は4万1387人で、いずれも2年連続で過去最多と
なった。高岡やぶなみ駅の開業などが数字を押し上げた。6月14日のあいの風とやま鉄道利用促進協議会で報告された。
 2017年度と比べ、全体の利用者数は27万4千人、1日平均では751人の増で、伸び率はともに1.8%だった。
 1日平均の内訳を見ると、定期利用者は通勤が1万4030人で0.3%増、通学が1万6248人で2.7%増だった
通学定期の伸びについ
て、あいの風とやま鉄道は「富山駅前にできた専門学校生らが利用しているためではないか」とみている。
 定期外利用者は1万1108人で、2.7%増。北陸新幹線から乗り継ぐ観光客らが多く利用したためとみられる。
 駅別の1日平均は、多い順に富山駅1万2270人、高岡駅6522人
小杉駅3251人、魚津駅2035人呉羽駅1686人となった
 18年3月に開業した高岡やぶなみは307人だった。新駅の効果について
同社は隣接する高岡、西高岡両駅の減少分を除いても、200
人以上の増加につながった」としている。
 高岡やぶなみ駅周辺は住宅地の造成が進んでおり、協議会に出席した高橋正樹高岡市長は「今後さらに利用者の増加が見込める」と述べた。

掲載日:2019/08/17
あいの風とやま鉄道 来春の運賃値上げ見送りへ

 あいの風とやま鉄道は6月14日、2020年春に予定していた運賃の値上げを見送る方針を示した。利用状況が好調なため。県民会館で開
かれたあいの風とやま鉄道利用促進協議会で、見送りの方向を盛り込んだ中間報告を了承した。年内に最終判断する。
 値上げの時期は2022年春か2023年春をめどとし、経営状況などを踏まえて引き続き検討する。中間報告は同社や県、市町村、経済団
体などでつくるワーキンググループがまとめた。
 運賃は2015年3月の開業時にJR時代の水準から引き上げられたが、激変緩和措置として、開業5年間は上げ幅を定期外運賃と通勤定期
は12%、通学定期は3%に抑えている。6年目に入る20年春からは、定期外運賃と通勤定期はJR時代と比べて19%、通学定期は5%引
き上げる計画になっていた。    
掲載日:2019/08/17

あいの風とやま鉄道新駅 今秋着工 富山−東富山、周辺県有地売却へ

 あいの風とやま鉄道は今秋、2021年春の開業を予定する富山−東富山の新駅(富山市下冨居)の建設を始める。駅東側にある県有地約10
ヘクタールを売却するとし、購入、開発する事業者を2019年度末に決める。五十嵐氏の質問に、猪俣明彦観光・交通振興局長と水口功土木
部長が明らかにした。
 同社は現在、駅舎の詳細設計を進めている。7月末には完了する予定で、北陸信越運輸局への認可申請を経て着工する。新駅の効果について
観光・交通振興局長は「新たな鉄道利用者の増加や周辺地域の活性化につながる」と述べた。
 県有地については、秋ごろに有識者らによる選定委員会を立ち上げ、冬に事業者を募る。開発の方向性を巡っては、県検討会は2017年、
居住機能や日常生活に必要な商業施設、パーク&ライド駐車場や駐輪場などを集積するのが適当とした。
 県によると、新駅の乗降客数は1日当たり約2600人を見込んでいる。    
掲載日:2019/08/17

魚津であいの風鉄道ウオーキング 絶景や歴史・文化学ぶ

 あいの風とやま鉄道ウオーキングイベントが6月1日、同鉄道魚津駅を発着点に行われた。市内外から参加した約120人が、海沿いのしん
きろうロードや米騒動ゆかりの地、魚津城跡など6.5kmを巡り、魚津の絶景を楽しんだ。
 あいの風とやま鉄道と北日本新聞社が、沿線の魅力を知ってもらい、利用促進につなげようと企画し5回目。同駅で同鉄道の上田英久企画部
長らがあいさつした。参加者は4班に分かれて出発し、海風を感じながら歩いた。
 産業・スポーツ・文化の交流拠点であるありそドームなど4カ所で、魚津観光ボランティアじゃんとこいの8人が解説した。8月のたてもん
祭りの舞台となる諏訪神社では、魚津の海岸から見える風景や蜃気楼について紹介した。ゴールの魚津駅付近で観光列車「一万三千尺物語」と
すれ違い参加者が手を振る場面もあった。    
掲載日:2019/08/17

富山駅南口−北口間 4月21日から仮通路利用開始
 富山駅の南口と北口を結ぶ歩行者向けの幅5mの仮自由通路が4月21日4時30分に開通した。跨線橋や地下通路を使わずに南北を自由に
行き来できるようになり、ゴールデンウイーク前に駅の利便性が格段に向上した。
 3月4日にあいの風下り線が高架化された後、それまで使っていたホームや線路を撤去する工事を進めていた。仮通路は長さ40mで、跨線
橋を使う現在のルートに比べ、あいの風の改札口と北口の距離が約100m短くなる。開通と合わせて跨線橋は閉鎖し、撤去する。駅の構内中
央にあった旧駅務室も撤去され、南口からもほぼ直線で改札口に行けるようになった。
 南北自由通路は富山駅付近連続立体交差事業の一環。今後も工事を続け、日本青年会議所(JC)全国大会など大型イベントが開かれる10月
までに道幅をさらに広げる。最終的に道幅は25mまで広げ、2020年3月に完成する予定。駅高架下で富山地方鉄道と富山ライトレールの
路面電車のレールが結ばれる南北接続工事も同時に完了する。

北口側から仮自由通路                           自由通路側から改札口
掲載日:2019/08/17
あいの風とやま鉄道本社が今夏に高架下に移転
 富山駅北側の玄関口が今夏、さらなる機能強化に向けて動きだす。北口前にあるあいの風とやま鉄道の本社と富山ライトレールの電停が8月
上旬に移転し、駅前広場の整備が本格化。3年後の2022年春にはバスやタクシー専用のロータリーなどが完成し、南口広場と合わせた一体
感あるにぎわいが生まれることになる。
 富山駅は今春、高架化が完成した。今月21日には南口と北口を結ぶ歩行者用の仮通路が開通。跨線橋や地下道を通らずに行き来できるよう
になり、歩く人の利便性は高まっている。
 今後本格化するのが、交通網の結節機能を高めるための北口駅前広場の整備だ。
 まず、あいの風とやま鉄道の本社が8月上旬、富山駅高架下の西側エリアに移転。現在は鉄骨2階建ての建物(床面積430u)だが、一つの
フロアで広さは2.3倍の千uになる。
 新本社には、災害時などに指令所と連携して危機対応の会議を開くことのできる部屋のほか、仮眠室や休憩室も整備。観光列車「一万三千尺
物語」の予約電話を受け付ける専用スペースも設ける。社員430人のうち50人が勤務する予定で、日吉敏幸社長は「ワンフロアで社員間の
情報共有が図りやすくなる。危機管理を含め、本社機能を強化できる」としている。
 富山ライトレールの富山駅北電停は8月3日、信号機を挟んで北側のアーバンプレイスビル前に仮設として移動する。
 電停やあいの風とやま鉄道本社移転後の北口駅前広場整備は、富山市が担うことになる。あいの風とやま鉄道本社取り壊し後のスペースなど
に仮ロータリーを整備した上で、12月に広場の地下補強工事を開始。来年春から2年かけて整備し、2022年3月に完成させる。

移転後のあいの風とやま鉄道本社の完成イメージ図                  富山駅と北口周辺整備の完成予想図
掲載日:2019/08/17
あいの風の観光列車発進/景色眺め食事楽しむ
 全国各地で観光列車が話題を呼ぶ中、あいの風とやま鉄道初の観光列車「一万三千尺物語」の運行が4月6日始まり、富山駅で出発式が行わ
れた。
 立山連峰から富山湾の海底まで高低差4000mを尺に換算した「一万三千尺」を名前にした観光列車は、朝焼けに色づく立山連峰のりょう
線と富山湾が車体に描かれている。中に入ると、木を多用した内装が目に留まる。床から天井、テーブルに至るまで県産の「ひみ里山杉」が使
われている。華やかさはないが木目模様が輝き、明るい雰囲気だ。
 富山駅を発着点に、泊駅で折り返す富山湾鮨コース、高岡駅と黒部駅を巡る懐石料理コースがある。売りは立山連峰や富山湾の眺めだ。客車
の1、3号車の山側の窓の一部に通常の約2.5倍の大きさの窓が備わる。日よけにも隠れた秘密がある。ブラインドに朝焼けの立山連峰がデ
ザインされている。
 食事も楽しみの一つ。富山湾鮨、懐石料理とも富山ならではの食材が味わえる。厨房のある2号車では土産品が購入できる。県内の地酒を並
べて紹介しているほか、各市町村の特産品を飾ったコーナーがある。3月21日に行われた試乗会には関係者らが握りたてのすしを味わいなが
ら列車の旅を楽しんだ。観光列車「一万三千尺物語」は土日、祝日を中心に1日2便運行される。

観光列車「一万三千尺物語」出発式  富山駅
掲載日:2019/08/17
小杉駅南口改札業務をあいの風とやま鉄道に移管
 射水市は4月1日、あいの風とやま鉄道小杉駅南口の改札業務を、あいの風とやま鉄道に移管する。1996年の南口新設時から業務を担っ
ていた市が長年、同社やJRに要望してきた。マイカーと電車を乗り継ぐ際、駐車場の利用を無料にするサービスを一つの窓口で受けられるよ
うにし、利便性も高める。
 小杉駅南口は1996年12月、アル・プラザ小杉がオープンしたのに合わせて新設された。従来あった北口はJRの直営だったが、南口は
住民の要望によって開設されたため、市が運営振興会に改札業務などを委託して運営してきた。
 市によると、小杉駅はあいの風とやま鉄道の駅の中でも3番目に利用者が多い。また、北口よりも南口の利用が多いことから、市があいの風
鉄道に業務を担うよう求めていた。
 業務移管後は「パークアンドライド」の利用がしやすくなる。小杉駅から片道100kmを超える長距離往復切符を買うと、駐車場が無料と
なるサービスは、これまでは北口で切符を買って、南口のサービスセンターに届け出なくてはならなかった。今後は北口で全ての手続きができ
るようになる。

小杉駅南口の駅舎                              小杉駅南口の窓口と改札口
掲載日:2019/08/17
観光列車「一万三千尺物語」試乗会開催
 あいの風とやま鉄道が4月6日から運行する初の観光列車「一万三千尺物語」の試乗会が3月21日行われ、関係者や同鉄道ファンクラブ会
員らが一足早く列車の旅を楽しんだ。
 約2時間かけて富山駅と泊駅を往復する
富山湾鮨」コースには、石井隆一知事や魚津黒部入善の各市長町長やファンクラブ会員ら36
人が試乗した。
 10時40分、ヘッドマークに立山連峰と富山湾をデザインした列車が富山駅のホームに入ると、参加者はカメラやスマートフォンで撮影。
車内ではブリや白エビなど県産のねたと富山米新品種「富富富(ふふふ)」を使った握りたてのすしなどが振る舞われた。あいにくの曇り空なが
ら、参加者は雲の切れ間から見える立山連峰の雄大な景色を楽しんだ。
 富山駅を出発し、高岡駅と黒部駅を巡って富山駅に戻る「懐石料理」コースの試乗もあった。ファンクラブから約120人の応募があり、抽
選で2コース計15人を選んだ。    
掲載日:2019/08/17
観光列車「一万三千尺物語」内覧会
 あいの風とやま鉄道は3月20日、富山市上赤江の運転管理センターで、4月6日から運行する初の観光列車「一万三千尺物語」の車両を報
道関係者に公開した。県産材を使った内装や、立山連峰などの雄大な景色を楽しめる大きな窓が特長だ。
 立山連峰から富山湾の海底までの高低差4000mを尺に換算すると「一万三千尺」であることから命名。3両編成の413系を約1億8千
万円かけてリニューアルし、車体には朝焼けに浮かび上がる立山連峰の稜線と富山湾を描いた。
 1、3号車は客室車両で、計50席を設けた。天井や床、テーブルなどに県産の「ひみ里山杉」を使い、山側には通常の約2・5倍の大型窓
をそれぞれ1枚設置。2号車は厨房車両で、土産物などを販売するカウンターも設ける。
 土日や祝日を中心に1日2本運行。富山駅発着の往復で、県産食材を楽しめる「富山湾鮨」と「懐石料理」の2コースを用意する。料金は大
人、子どもともに1人1万2800円(税込み)。土産付きプランは2千円増。予約は4月1日からウェブでも受け付ける。
掲載日:2019/08/17
あいの風とやま鉄道富山駅ホーム全線高架化完了
 あいの風とやま鉄道の富山駅下り線(泊方面)の高架化工事が完了し、3月4日から高架ホームの利用が開始された。北陸新幹線との乗り換え
が便利になるほか、上下線とも高架化が完了したことで、今後は路面電車や歩行者通路の南北接続工事が大きく進展する。4月下旬には駅南口
と北口をつなぐ歩行者向け自由通路が仮設ながら開通し、跨線橋や地下道を使わずに南北を行き来できるようになる。
 上り線(高岡・金沢方面)とJR高山線は2015年4月に高架化されている。今回の下り線高架化で新幹線ホームへの移動距離が短縮され、
3月16日のダイヤ改正では乗り継ぎ時間を約3分短くしたダイヤが設定された。北口と南口の2カ所あった改札は廃止し、駅構内に新設した
1カ所に統合した。4日は5時15分泊行きの始発列車から、下り線の高架ホームの利用が始まった。
 富山駅では完成記念式典もあり、石井隆一知事が「今後は南北自由通路の開通や路面電車の接続で、世界でも珍しい都市景観が形成される」
とあいさつ。堂故茂参院議員や森雅志富山市長らが加わりテープカットした。ホームでは出発式があり、あいの風鉄道の日吉敏幸社長が「明る
く親しみやすい駅になった。さらなる利便性向上に努めていきたい」と述べた。
あいの風鉄道の高架化は、鉄路による南北の分断を解消し、市街地の一体的なにぎわい創出を目指す富山駅付近連続立体交差事業の一環で、2
005年から進められている。

券売機側から改札口                           連絡通路の呉羽山からの立山連峰パネル

呉羽駅側からホーム                                東富山駅側からホーム
掲載日:2019/08/17
富山駅下り線高架化切り替え徹夜で奮闘
 富山駅のあいの風とやま鉄道下り線の高架化工事は、3月3日の終電後から翌4日の始発までのわずか6時間に最後の仕上げが行われた。こ
れまで使っていた仮線路から本線を切り離し、高架につながる新しい線路に付け替える作業だ。レールを人力でずらす力仕事も含まれており、
約400人が冷たい雨に打たれながら、始発の運行に間に合わせようと黙々と作業に励んだ。
 富山駅から東に約1.2km離れた富山市曙町の切り替え地点。3日22時48分、最終列車の通過を確認すると、約100人の作業員が一
斉に線路上へ繰り出した。レールを動かせるよう、重機とシャベルを使って敷き詰められた砂利を手際よく取り除く。作業区間は100m以上
に及んだ。
 4日4時、テスト走行が始まった。行き先を示す方向幕に「試運転」と表示された列車が、つなぎ替えられた線路の上をなめらかに通過して
いった。時速25km、45km、60kmと速度を上げる。異常はなく、始発列車は予定通り5時15分に富山駅を出発した。
工事開始後に設定の23時台の列車が区間運休、又は全区間運休し、バスによる代行輸送が行なわれた。      
掲載日:2019/08/17
4月から運転免許返納者の運賃半額
 あいの風とやま鉄道は4月1日から、運転免許証を自主返納した人を対象に、普通運賃を半額にする制度を導入する。免許返納者に交付され
る「運転経歴証明書」を駅窓口で提示すれば、切符を半額で購入できる。
 増加傾向にある免許返納者の利便性確保が理由。県警によると、免許返納者は65歳以上の高齢者を中心に年々伸びており、昨年1年間の免
許返納者は4793人で、前年から688人増えて過去最多だった。
 県内の交通事業者では、富山地方鉄道や富山ライトレールなども既に返納者を対象にした運賃割引を実施している。
掲載日:2019/08/17
あいの風鉄道が砂のお守り配布 受験生すべらサンド!
 あいの風とやま鉄道は1月11日朝、列車のスリップ防止用の砂を使った受験生向けのお守り「すべらサンド」計1800個を県内9駅で無
料配布した。
 「滑らさんぞ」の語呂合わせから毎年お守りを作っている。富山駅では朝早くから学生や受験生の家族らが列を作り、午前7時半の配布開始
直前には約100人が並んだ。
 同社の藤井敏明運輸部担当部長が
受験生にはお守りを手に日ごろの成果を発揮してほしいとあいさつ。宮口良一同駅長と藤井部長が「頑
張ってください」と声を掛けながらお守りを手渡した。
 7時前から先頭に並んだ富山市内の男性は「大学医学部を受験する孫のために来た。お守りを渡して応援したい」と笑顔で話した。

あいの風とやま鉄道すべらサンド                              配布を待つ行列               「すべらサンド」を受け取る学生
掲載日:2019/08/17