最終更新日:2019/10/22
最終取材日:2016/09/10

ふしき
路線:JR西日本氷見線
越中国分 ← 伏木 → 能町
所在地:富山県高岡市伏木古国府1

伏木駅舎 

発車したキハ47-1134キハ40-2027高岡行き
 JR伏木駅は中越鉄道が伏木まで開通した1900(明治33)年12
月29日に開業した。ホームは島式で駅舎とは跨線橋で結ばれていて、
氷見線では唯一跨線橋のある駅となっている。
 駅舎側が氷見方面で反対側が高岡方面となっている。高岡市が費用を
負担する簡易依託駅でみどりの窓口も設置されている。営業時間は7時
15分から19時50分となっている。ホームと駅舎の間には中庭があ
る。
 駅前の駐輪場は高岡方面へ通う高校生の自転車でいっぱいである。列
車を利用するには上下線とも跨線橋を渡らねばならないため高齢者には
不便である。列車本数も少なく、優等列車もないので、警報機、遮断機
付で車イス用スロープのある構内踏切に改造すべきである。
 駅の海(河口)側には伏木貨物駅があって、コンテナ列車が行き交う姿
が見られたが能町貨物駅と供に高岡貨物駅に統合された。最後まで残っ
ていた日本製紙(旧十條製紙)伏木工場からのコンテナ列車も、2008
年9月30日に工場が閉鎖され無くなった。
 1971(昭和46)年8月31日まで駅前には右側に高岡駅前を結ぶ
路面電車の発着場があった。私が伏木高校へ通っていた1965(昭和
40)年頃は駅前は活気があったが、現在は駅前にあったスーパーも閉鎖されひっそりしている。
 勝興寺本堂の改修が完了してから駅前に無料の観光駐車場ができ、タ
クシーも常駐するようになり、少し活気が戻ったような気がする。
 駅前通りはすぐに坂道となり重要文化財の勝興寺へと通じている。坂
の途中に旧伏木測候所の伏木気象資料館がある、伏木測候所は船舶の安
全航行の為に造った全国でも珍しい私設の測候所で 1887
(明治20)
年に富山県へ移管された。2006(平成18)年に国登録有形文化財に
指定されている。現在もアメダスが設置され富山県西部の気象観測を行
っている。
 勝興寺は現在平成の大修理が行われている。先に修理が完了した本堂
は木造建築の文化財では日本で8番目の大きさである。勝興寺には七不
思議が伝わり、実ならずの銀杏、天から降った石、水の涸れない池、屋
根を支える猿、三葉の松、雲龍の硯、魔除の柱が七不思議となってい
る。天から降った石は、現在では隕石ではないとされている。境内には
椿とシャガの群生が見られる。
 勝興寺は本願寺派(西本願寺)の寺であるが門前には沢山の本願寺派の
寺がある。駅前からの通りには龍善寺、浄光寺、浄蓮寺、入報寺、佛念
寺、浄徳寺がある。勝興寺から坂を上ると大伴家持と万葉集をテーマに
した高岡万葉歴史館がある。更に坂を上ると越中一宮気多神社と、家持
を顕彰する大伴神社がある。
 駅の海(河口)側の伏木港湾合同庁舎内には伏木海上保安部があり大型
巡視船「やひこ」と高速巡視船「のりくら」が配備されている。巡視船
「やひこ」PL04は主に外洋の哨戒を任務とする、ヘリコプター離着
陸可能な大型巡視船で総トン数は1250トンで1995年に就航し
た。巡視船「のりくら」PS203は総トン数220トンで、能登半島
沖高速不審船事件対応として建造された高速特殊警備船の3番船として
2006年に配備された。アルミ合金製で大出力のディーゼル機関と大
型の過吸機を有し、ウォータージェット推進で速力43ノット以上を誇
る。高速航行時の警備行動でも乗組員が安全に活動できるよう20ミリ
機関銃は船橋内からの遠隔操作になっている。その他に巡視艇3隻が配
備されている。大型巡視船「やひこ」保安部前の埠頭が狭いため富山新
港に係留されている。
 駅裏手の高岡寄り小矢部川の河畔には対岸の中伏木と結ぶ渡し舟、如
意の渡しがあったが2009年8月2日伏木万葉大橋の開通に伴い廃止
となった。1951年から運行を始めた如意の渡しも役目を終え58年
の歴史に幕を下ろした。観光用に残す事も検討されたが、船の老朽化が
激しく運航を終えた。
 万葉大橋は車では何度も渡ったが、2011年7月8日に初めて徒歩
で渡ってみた。この日は梅雨明けの日で伏木のアメダスは35.5℃を
記録したが橋の上は風が通ってけっこう涼しかった。橋から下りたとた
んに35℃の猛暑を実感した。万葉大橋の歩道は海側のみで歩道の4カ
所に大伴家持作の歌碑が設置されている。
伏木側から、
・玉くしげ 二上山に鳴く鳥の 声の恋しき 時は来にけり
・朝床に 聞けばはるけし 射水河 朝漕ぎしつつ 唱う舟人
・東風 いたく吹くらし 奈呉の海人の 釣りする小舟 漕ぎ隠る見ゆ
・立山に 降り置ける雪を 常夏に 見れども飽かず 神からならし

の4歌。

跨線橋階段前からホーム

停車中のキハ40-2078キハ40-2027氷見行き

重要文化財勝興寺本堂

万葉埠頭のクルーズ客船「飛鳥U」

氷見方面ホ−ムから能町駅方向

氷見方面ホ−ムから越中国分駅方向

高岡方面ホームの駅名標

氷見方面ホームの駅名標

ホームの乗り場案内

氷見駅側からホーム

ホームから跨線橋

ホームの跨線橋

跨線橋通路

跨線橋から能町駅側

跨線橋から越中国分駅側

駅舎側の跨線橋階段

改札口

窓口と改札口

窓口前の券売機と時刻表

駅舎の待合室

駅舎の伏木観光案内所

駅舎入り口

ほとんど変わっていない駅舎 2002/06/01

ハットリくん列車旧ラッピング 2004/04/11

ホームから伏木貨物駅 2004/04/11

跨線橋階段前からホーム

かつての通学時間帯改札口

改札前のレンタサイクル

改札口にロシア語の案内

待合室の飲料自販機

高岡市営伏木駅前自転車駐車場

観光駐車場のトイレ

伏木駅前観光駐車場

加越能バス海岸廻り氷見線バス停

駅前のモニュメント

駅舎前の越中万葉歌碑案内板

ホームから海岸道路跨線橋

氷見駅側の古国府踏切

踏切から氷見駅方向

踏切から伏木駅方向

海岸道路から伏木駅

高岡駅側の新島踏切

踏切から高岡駅方向

踏切から伏木駅方向

踏切から伏木駅

橋から懐かしいポイント番小屋

万葉大橋下から跨線橋

跨線橋から伏木貨物駅跡

駅前通り坂を登ると勝興寺

坂の途中にある伏木測候所(無人)

重要文化財勝興寺経堂

勝興寺本堂須弥壇

重要文化財勝興寺唐門

勝興寺の水の涸れない池

勝興寺の実ならずの銀杏

勝興寺の実ならずの銀杏

勝興寺の天から降った石

高岡万葉歴史館

伏木気多神社

高速巡視船「のりくら」

巡視艇「たちかぜ」

駅前の如意の渡し弁慶・義経像

如意の渡し緑地から万葉大橋

万葉大橋から下流側

万葉大橋から上流側

万葉大橋の万葉歌碑 大伴家持

万葉大橋の万葉歌碑 大伴家持

万葉大橋の万葉歌碑 大伴家持

万葉大橋の万葉歌碑 大伴家持

発車したキハ40-2135キハ40-2136高岡行き

発車したキハ40-2078キハ40-2027氷見行き

停車中のキハ40-2078キハ40-2027高岡行き

発車したキハ40-2135キハ40-2136高岡行き

発車したキハ47-1134キハ40-2027高岡行き

発車したキハ40-2078キハ40-2027氷見行き