御祭神大国主神(おおくにぬしのかみ)事代主神(ことしろぬしのかみ)世に、大黒様、えびす様と申し上げ開運縁結
びの神として有名。気多大社は創建二千百年。最古の文献としては万葉集巻十七に、越中の守(かみ)であった大伴家持
が「志乎路からただ越えくれば羽咋の海朝なぎしたり舟かじもがも」と記されており、当時は気多神宮と称していたこと
がわかります。いまは気多大社と尊称されている。本殿背後の森は約三万平方米の広さで、平地の原生林としては日本で
は、第一級の森で国指定天然記念物で、古来から「いらずの森」と称し、一般の人々が森に入るのが禁止されています。

国指定重要文化財指定について
本殿・約230年前に建立。1982年6月11日に重要文化財指定。
拝殿・約300年前建立。北陸の左甚五郎といわれた山上善右衛門作。1961年6月7日に重要文化財指定。
若宮神社・約440年前に建立。石川県最古の木造建造物。1906年4月14日に重要文化財指定。
白山神社・約230年前に建立。1982年6月11日に重要文化財指定。
神門・約400年前に建立。1961年6月7日に重要文化財指定。


気多大社神門(国指定重要文化財)

気多大社拝殿(国指定重要文化財)

気多大社拝殿・本殿・白山神社本殿(国指定重要文化財)

樹齢約千年の御神木(椨の木)

境内からの気多大社神門(国指定重要文化財)

気多大社鳥居

若宮神社本殿(国指定重要文化財)

白山神社本殿(国指定重要文化財)
天皇陛下行幸記念碑 手水社 樹齢約千年の御神木(椨の木)
養老大国像奉安殿 気多大神宮寺正覚院 気多大社説明表示板
          



当山は北陸に於ける日蓮宗の本山である。永仁2年(1294)日蓮聖人の弟子日像聖人により開山された。前田家建立
による本堂・五重塔など国指定重要文化財十棟を中心にした北陸随一の伽藍を誇る名刹である。

補足・さざれ石(細石、さざれいし)
小さな石の欠片の集まりが炭酸カルシウム(CaCO3)などにより埋められ、1つの大きな石の塊に変化したもの。「石灰質角れき岩」とよばれる。石灰岩が雨水で溶解し、石灰質の作用により、小石がコンクリート状に凝結して固まってできる。日本では滋賀県・岐阜県境の伊吹山が主要産地で、全国の神社仏閣に点在する。さざれ石の巌となりて苔のむすまで」と君が代に歌われている。

国指定重要文化財十棟について
本堂・慶長19年(1614)三代藩主利常公の帰依により前田家御用大工坂上又三郎を棟梁として建立)。
五重塔・元和4年(1618)前田家御用大工坂上越後守嘉紹を棟梁として建立。北陸唯一の木造五重塔。
三光堂・元和9年(1623)の建立。堂内に三光天(日天・月天・明星天)が安置されているので三光堂と云われる。
三十番神堂・慶長19年(1614)の建立。内陣に日本の国神三十体を祭祠するので、三十番神堂と称し日蓮宗伽藍として重要な堂舎。
鐘楼・寛永2年(1625)の建立。純和様を以て造られ、袴腰と呼ばれる腰回りの板囲いは入母屋屋根とよく均整を保っている。
二王門・寛永2年(1625)の建立。単層三間一戸楼門と呼ばれ、禅宗の重層三門とは対象的である。
祖師堂・寛永元年(1624)の建立と伝えられ、坂上一統の手による建物で、唐様を主調とし妙成寺建築物中、出色の貴重なもの。
経堂・寛文10年(1670)に四代藩主前田光高公の遺願によって建立。建築は室町時代を思わせる程の古式である。
庫裡・文禄2年(1593)の建立。妙成寺最古の建築である。前田家外護以前に当庫裏が存在していた。
書院・万治2年(1659)綱紀の代建立。装飾を多く用いず、構造美を主とし、江戸時代の建築であるが桃山文化の豪快な面を有する。
前田家代々の菩提と利常公生母寿福院殿、息女浩妙院殿の冥福を祈るための御霊屋を営んで、併せて参拝の時の御座所として建てられた。


二王門(国指定重要文化財)

五重塔(国指定重要文化財)
本堂 三光堂 三十番神堂
庭園 書院庭園より五重塔を望む 鐘楼(左)
さざれ石 国歌に詠まれているさざれ石説明板 庫裡(解体修理工事でほぼ原型に復元)

                                                              


気多大社説明要記、説明表示板等を参考に記載。

妙成寺説明表示板・HP等を参考に記載
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