特別名勝兼六園は、岡山の後楽園、水戸の偕楽園と共に「日本三名園」の一つと称される。江戸時代の代表的な林泉回遊
式庭園。春は桜、秋は紅葉、冬の雪吊りと四季折々の景観を見ることが出来ます。兼六園はことじ灯籠と霞ヶ池、唐崎松
の雪吊りは一番の見どころ。ことじ灯籠と霞ヶ池は人気の写真スポットであり、色々な角度から探勝できる。金沢城の外
郭にあたる家臣の居住区域に、延宝4年(1676年)に五代藩主前田綱紀が蓮池庭を造営したのを契機として、文政5
年(1822年)に十二代斉広が敷地東南隅の台地に竹沢殿を建て、新しく造営したのが兼六園である。十三代斉泰のと
き大改修が行われる。8km遠方から辰巳用水を引いて池に水を導き、瀑布や曲水、噴水など多彩な水景を造りだした。


霞ヶ池・徽軫灯籠(唐崎松・地蔵堂側から)

霞ヶ池・徽軫灯籠(虹橋側から)
石川県兼六駐車場(兼六園の前) 桂坂入口へ(紺屋坂) 眺望台から金沢市内を望む
特別名勝兼六園の石碑・表示板(入口前) 兼六園桂坂出入口前から石川門を望む(金沢城公園)
霞ヶ池・徽軫灯籠(虹橋側より) 霞ヶ池・徽軫灯籠・内橋亭(遠方) 霞ヶ池・徽軫灯籠(地蔵堂側より)
園内の店舗(寄観亭) 金沢城二の丸へ導かれた水道の遺構 霞ヶ池・内橋亭
霞ヶ池に写る紅葉の樹木と微かに見える徽軫灯籠 霞ヶ池の蓬菜島(別名・亀の甲の形をしているので亀甲島)
唐崎松の雪吊り景観 雪吊り説明表示板 雪吊り景観
唐崎松の雪吊り景観 明治紀念之標(日本武尊の銅像)・雪吊り景観
根上松(稚松を高い盛土で植え徐々に土を除き根を表した) 噴水(日本最古・吹き上げる高さは霞ヶ池の水面と同じ)
根上松(全体) 姫小松・初代は樹齢500年老衰で伐採 月見橋と旭桜(右手側)
舟之御亭 成巽閣塀(成巽閣・重要文化財) 成巽閣正門(前田家奥方御殿)
雁行橋(雁が列をなして飛んでいる姿に作られているので) 夕顔亭(1774年に建てられた園内で最古の建物・茶室)
時雨亭(2000年3月この地に再現) 瓢池説明表示板 夕顔亭と瓢池


霞ヶ池は天保八年(1837年)に堀りひろげられた池で広さは5800平方メートル。池の中の島は、蓬莱島といい不
老長寿をあらわしており、また亀の甲の形をしているので、別名、亀甲島とも言う。
ことじ灯籠と虹橋は灯籠は琴の糸を支える琴柱の形をしていることから、徽軫灯籠と呼ばれています。手前の橋は虹橋は
別名を琴橋ともいう、この巧みな意匠が兼六園を象徴している。写真スポットはことじ灯籠を背景に虹橋側から。
水道の遺構は園内を流れてきた辰巳用水が、ここから逆サイフォンの原理で金沢城二の丸へ導かれた水道の遺構。寛永9
年に作られたときは木官であったが天保15年に石官に替えられた。この取水口を土塀で囲み三つの番所水御門を構えて
厳重に管理していた。
唐崎松は兼六園の中で最も枝ぶりが見事な松。13代藩主斉泰が琵琶湖湖畔の唐崎から種子を取りよせて実生から育てた
黒松。この松の雪吊りは冬の風物詩となっている。11月1日から雪吊り作業が始まる。
時雨亭は5代藩主綱紀が、はじめて本園を作庭した頃からあった建物で蓮地御亭と呼ばれていた。6代藩主吉徳によって
建て替えられたが、藩政時期に時雨亭とも呼ばれ今の噴水の前にあった。明治の初め取り壊されたが平成12年3月にこ
の地に再現。
雁行橋は11枚の赤戸室石を使って雁が列をなして飛んでいる姿に作られているので雁行橋と呼ぶ。また、一枚一枚の石
が亀甲の形をしているので別名亀甲橋ともいう。
夕顔亭は園内で最も古い建物で安永3年(1774年)に建てられた茶室。茶席の次の間の袖壁に夕顔(瓢箪)の透がある
ので夕顔亭という亭名がつけられている。
瓢池は昔はこのあたりを蓮池庭といい兼六園発祥の地。池は瓢箪形をしているので後に瓢池と名付けられた。前方の翠滝
は安政3年(1774年)につくられたもの。
成巽閣(前田家奥方御殿・重要文化財)は江戸後期、加賀百万石前田家を代表する建造物、京都の二条城と共に日本の江
戸時代御殿建築様式を伝える希少な事例。

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資料   地元発行の観光パンプレット・HP、及び、施設の案内表示板より