上市川は上市町・富山市・滑川市を流れる2級河川。上市町・立山町境の早乙女岳に源を発する千石川、大辻山に源を発する小又川が上市町千石で
合流し本流となる。支流のク川が同町森尻で合流。滑川市の高月海岸で富山湾へ注ぐ(全長32.3km)。同町極楽寺を扇頂とした扇状地を形成し、
右岸はトガ並木で有名な眼目の立山寺あたりから上市高校の背後まで段丘崖が伸びている。

 町中心街は左岸の扇央部にあたり、白龍橋下流から流路を北に大きく変えている。かっては西流し白岩川と合流していたが江戸時代に現在の流路に
なった。標高10mあたりは扇端部で今でも湧水があり田園地帯となっている。過去洪水を繰り返し、1969年(昭和44)8月の家屋流失・浸水・
田畑の冠水などの被害が記憶に新しい。

 下流部は蛇行し洪水の原因になったことから、直線化工事が行われた。旧流路が富山市と滑川市の境界のため地形図からその場所を知ることができ
る。

 本流に2つの多目的ダムが建設されている。上市町東種には県営上市川ダム、その上流約2.3kmに県営上市川第二ダムがある。さらに上流には水
路式の県営上市川第3発電所があり発電・洪水調節、約1062ヘクタールの灌漑に利用されている。どちらのダム湖も綺麗で、上市川第二ダムのダム
湖は早乙女湖と名付けられている。

 豊富な地下水は上市町の上水道に加え、路地に至るまで整備された消雪装置の用水に利用されています。旧北陸道(現県道1号線)を水橋魚躬(富
山市)から滑川方面へ進むと上市川に架かる魚躬橋がある。橋を渡ると滑川市に入り右方に海洋高校(現:日医工スポーツアカデミー)で、左方はかつ
ての県水産試験場の跡地である。

上市川第二ダム展望台からダム湖
上市川第二ダム上流
県道154号線から上市川ダム堰堤
上市川第二ダム上流

上市川第二ダム堰堤

上市川第二ダム堰堤からダム湖

上市川第二ダム湖

上市川ダム堰堤

上市川ダム堰堤から水が流れない上市川

上市川ダム上流

富山地方鉄道本線上市川橋梁

富山地方鉄道本線上市川橋梁付近の上市川

上市川橋梁付近の堀江自然ふれあい公園

県道1号線バイパスの伊遠乃見橋

上市川に架かる魚躬橋(旧北陸道が渡った地点)

魚躬橋から廃校になった海洋高校  2009/07

豆上流の山豆橋

豆山橋より上流

小又川・千石川合流地点

上流の砂防堰堤

県営上市川第三発電所説明板

県営上市川第三発電所

上市川第二ダム銘板

早乙女湖標柱

上市川第二ダム湖・堰堤

銅製の上市川ダム概要記録銘板

上市川ダム湖・堰堤

砂防指定地滝谷川標識

滝谷川4号堰堤

県営上市川第一発電所

県営上市川第二発電所

立山寺橋

立山寺橋より下流

立山寺橋より上流

東橋(対岸・県立上市高校)

東橋より上市川下流

東橋より上市川上流

魚躬橋

魚躬橋より上流

魚躬橋の下流は富山湾

                               


河川は資料の内容(1994年)で記載してあります。
河川の参考資料は「富山大百科事典」 1994年(平成6)初版発行 発行所 北日本新聞社
史跡は「富山県歴史の道調査報告書・北陸街道」 1980年(昭和55)発行 富山県教育委員会(編集) 富山県郷土史会(発 行)
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