2021/06/17 更新     2019      2018      2017      2016     2015
あいの風鉄とやま道 富山−東富山間新駅 開業目標22年3月に
 あいの風とやま鉄道は12月16日、富山−東富山間に設置する新駅の開業目標を、これまでの来年10月ごろから更に5カ月遅れて2022年3
月に延期する方針を示した。新型コロナウイルスの感染拡大によって、資機材や作業員の確保が困難となり、工事が遅れたことが主な要因。
 同日、富山市の県民会館で開かれたあいの風とやま鉄道利用促進協議会で明らかにした。同社の担当者は「遅れた工程を回復させようと施工業者と
調整を図ってきたが、厳しい状況だ。2022年の春ダイヤ改正に間に合うように工事を進めていく」と説明した。
 新駅の建設予定地は富山駅から4km、東富山駅から2.6km。2019年12月に工事着手し、駅舎を線路の東西に建て、エレベーターや自動券
売機、IC乗車券用の簡易改札機を整備する。ホームは二面二線の相対式で長さ85m。総事業費は約15億4000万円。
     
あいの風鉄とやま道ファンクラブ 会員費納入しやすく 限定イベントも充実へ
 あいの風とやま鉄道はファンクラブ会員の開拓に向けた活動を強化する。新型コロナウイルスの影響もあり、会員数が昨年10月末時点で前年同期
比約1割減の2842人に減少したためだ。年会費の納入を口座振替にした際の特典を増やしたほか、新年度からスマートフォン決済を導入する予定
で、会員限定のイベント内容も充実させ、てこ入れを図る。
 あいの風とやま鉄道のファンクラブ会員は入会特典として1日フリー乗車券がプレゼントされ、見学会などの会員限定イベントに招待される。
 富山県内のプロスポーツチームの観戦チケットや美術館の観覧料の割引もある。
 年会費は個人会員1千円、親子会員1500円(大人1人、子ども1人の場合)、法人会員1万円(1口)以上となる。あいの風によると、今年度はコ
ロナを受け、1日フリー乗車券を使わないという人が見られた。プロスポーツの試合やイベントが中止になったことなども影響し、会員が減ったという。担当者は「コロナでPRしにくい面もあった」と話す。
 会員増加に向けては、昨年から年会費の納入を口座振替にした際の特典を増やし、1日フリー優待乗車証や富山駅前の商業施設「マリエとやま」
「きときと市場とやマルシェ」の割引券のプレゼントを2倍にするなどした。
 さらに新年度からは個人会員でスマホ決済を取り入れ、年会費を納入しやすくする。法人会員は昨年10月末時点で63社と少ないため、企業PR
につながるような取り組みを検討する。
 会員向けのイベントでは昨年8月に富山市のあいの風とやま鉄道運転管理センターで見学会を開き、運転席や電車の洗浄など普段は見ることができ
ない鉄道業務の裏側を見てもらった。今後も鉄道の魅力を伝える企画を展開していく。
 あいの風とやま鉄道は今年度の決算で純損益が2億6800万円の赤字になる見通し。コロナによる利用者の減少が要因で、2015年3月の開業
以来初めての最終赤字となる。経営環境が厳しさを増す中、並行在来線を維持し、地域の足を確保するため、県民の「マイレール意識」を高めたい考
えだ。

ファンクラブ2020年度会員証                  口座振替にすると2枚もらえる1日フリー乗車証
     
あいの風鉄とやま道ファンクラブの見学会 鉄道業務の裏側体験
 あいの風とやま鉄道ファンクラブの見学会が8月29日、富山市の同社運転管理センターで開かれ、県内の愛好者や家族ら会員52人が、運転席や
電車の洗浄など普段見ることができない鉄道業務の裏側を見学し、魅力を再確認した。
 参加者一行は富山駅から回送列車に乗って運転管理センターに移動し、大型洗浄機による洗車を体験した。イベント列車「とやま絵巻」や521系
の運転席を見学し、ドアの開け閉めや車内放送など、運転士や車掌の業務を体験した。
 線路の点検などに使われる軌道自動車の乗車やバーチャルリアリティー(VR)、運転シミュレーターの操作など多彩なコーナーが設けられた。
 ファンクラブ会員限定の見学会は毎年行われており、今年は144人の応募があった。新型コロナウイルス感染防止のため、参加人数は例年の約半
分とした。

富山駅3番線へ入線する観光列車「一万三千尺物語」              観光列車「一万三千尺物語」車内
     
あいの風鉄とやま道・IRいしかわ鉄道 第三セクター40社の鉄印帖発売
 日本旅行は、第三セクター鉄道等協議会・読売旅行と協業し、7月10日から「鉄印帳」を発売した。
これは、寺社の御朱印帳をモチーフに、第三セクター鉄道等協議会に加盟する40社オリジナルの印「鉄印」と、それを冊子にまとめる「鉄印帳」を
作成し、各社が共同で販売することで地方鉄道と沿線地域の振興を狙うもの。
また「鉄印帳」を利用した「鉄印帳の旅(ツアー形式)」についても、日本旅行・読売旅行の各社から順次発売。鉄印帳は富山駅と高岡駅で5時30分
から23時まで1人1冊発売する。鉄印帳一冊2200円、記帳料は300円。
●第三セクター鉄道等協議会に加盟の40社
道南いさりび鉄道、三陸鉄道、IGRいわて銀河鉄道、秋田内陸縦貫鉄道、由利高原鉄道、山形鉄道、阿武隈急行、会津鉄道、野岩鉄道、わたらせ渓
谷鐵道、真岡鐵道、鹿島臨海鉄道、いすみ鉄道、北越急行、しなの鉄道、えちごトキめき鉄道、あいの風とやま鉄道、IRいしかわ鉄道、のと鉄道、
明知鉄道、長良川鉄道、樽見鉄道、天竜浜名湖鉄道、愛知環状鉄道、伊勢鉄道、信楽高原鐵道、京都丹後鉄道、北条鉄道、若桜鉄道、智頭急行、井原
鉄道、錦川鉄道、阿佐海岸鉄道、土佐くろしお鉄道、平成筑豊鉄道、甘木鉄道、松浦鉄道、南阿蘇鉄道、くま川鉄道、肥薩おれんじ鉄道


     
あいの風鉄とやま道 観光列車「一万三千尺物語」で360度VR景色体験
 あいの風とやま鉄道は7月4日から、観光列車「一万三千尺物語」の車内で、VR(仮想現実)映像を使い360度の富山の景色を体験できるサービ
スを始める。天候が悪い日でも、立山連峰など車窓の風景を楽しんでもらおうと企画した。
約5分間の映像で、列車が走る様子を黒部川の上空からドローンで撮影したものや、車内の調理室の風景などを収録。通信サービス販売の「KDDI
まとめてオフィス関西」富山支店と共同制作した。
車内に体験ブースを設置し、専用のVRヘッドセット4台を用意。乗客は無料で使うことができる。感染症対策として、VR用アイマスクの着用や機
材の消毒を行う。
あいの風とやま鉄道の担当者は「季節に合わせて映像を更新する予定。何度も足を運び、臨場感を楽しんでほしい」と話した。
あいの風鉄とやま道黒部駅東西通路、屋根付き跨線歩道橋想定
 黒部市議会は6月16日、本会議を開き、市は、あいの風とやま鉄道黒部駅に整備する東西連絡自由通路について、歩行者や自転車が通行できる幅
3.5mほどの屋根付き跨線歩道橋を想定していると説明した。谷村一成氏の個人質問に島津博都市建設部長が答えた。
 同駅は東側のみに広場がある。均衡ある発展や利便性向上のため、東西連絡自由通路や駅西広場、駅西駐車場の整備を予定する。
 7月に鉄道敷地内の測量を行い、2020年度中に自由通路の基本設計を終える。自転車は押して通行するものとし、エレベーターの整備も検討す
る。詳細は今後詰める。
 2021年度に駅西広場などの基本設計に取り掛かる。用地取得や関係機関との協議などが順調に進めば、最短で2023年度に工事を始める。    
 
あいの風鉄とやま道 乗車平均3年ぶり減
 あいの風とやま鉄道の2019年度の利用者は1513万人に上り、1日平均では4万1337人だった。利用者数はうるう年だったため過去最多
になったが、1日平均は2018年度比0.1%減で3年ぶりに減少した。2、3月は新型コロナウイルスの影響で利用が伸びなかった。県が6月10
日、発表した。
 県総合交通政策室は「台風による新幹線不通や新型コロナを踏まえると、十分健闘した」としている。ただ2020年4月の利用者は前年同月比
49%減、運賃収入は55.6%減と大きく下がり、少なくとも6月までは厳しい状況が続くとみている。
 2019年度は2月が29日あったため年度全体の利用者は2018年度より2万3千人増え伸び率は0.2%だった。
 1日平均は2018年度と比べ50人減。20年1月時点では、4万2651人で1.5%増だったが、2月以降に減少に転じた。
 内訳は定期券利用者が3万506人で、うち通勤が1万4128人で0.7%増、通学は1万6379人で0.8%増だった。定期券以外の利用者は
1万830人で2.5%減となり、特に3月は新型コロナの影響を大きく受け、19年比35.6%減だった。
 駅別でみると、周辺で住宅開発が進む駅で利用者が増えており、18年3月開業の高岡やぶなみ駅は2018年度比30%増の399人だった。
29人増の東富山駅は、2020年度末に改札口が新設されるため今後も増加が見込まれる。
 
あいの風鉄とやま道 観光列車「一万三千尺物語」の運休期間再延長
 あいの風とやま鉄道は5月21日、運休している観光列車「一万三千尺物語」を2020年6月14日(日)まで再延長した。
 これにより、新型コロナウイルス感染予防のための運休期間は、4月11日(土)から6月14日(日)まで、運休本数は計46本となる。あいの風とやま鉄道は利用者に対し、理解と協力を呼びかけている。
 なお、運行再開の際には、利用者の距離を確保するため乗車定員を減らして運行するほか、配席は可能な限り間隔をあけて販売する、車内換気に努める、客室乗務員のマスク着用と手指消毒を徹底する、乗車受付時、利用者に検温と体調についてヒアリングするなどの感染対策を実施した。
 「一万三千尺物語」は、標高3,000m級の山々が連なる立山連峰と深海約1,000mの富山湾の約4,000mの高低差を走るダイニング列車。車両は、旧国鉄車両
413系の歴史的情緒と富山独特の自然的風雅を調和させたデザインで、天井や床、テーブルなどに富山県産の「ひみ里山杉」を使用し、木と調和した落ち着いた空間に富山湾を意識した青をアクセントとして使用している。

富山駅3番線へ入線する観光列車「一万三千尺物語」              観光列車「一万三千尺物語」車内
     
あいの風鉄とやま道 開業5周年記念1日フリーきっぷ」発売
 あいの風とやま鉄道は、3月14日に開業5周年を迎え3月7日から「開業5周年記念1日フリーきっぷ」を発売した。発売期間は4月30日までで
無くなり次第終了。
 石動駅〜越中宮崎駅間が1日乗り放題になるD型硬券に記念台紙が付いた特別デザインのきっぷとなっている。「あいの風ライナー」を利用する場
合はライナー券300円が別途必要。
 切符の有効期間は2020年3月14日(土)〜4月30日(木)の1日間で1枚1300円。子供用は発売されない。
 発売は石動駅、福岡駅、高岡駅、越中大門駅、小杉駅、呉羽駅、富山駅、東富山駅、水橋駅、滑川駅、魚津駅、黒部駅、入善駅、泊駅の窓口。
 開業5周年記念イベントは新型コロナウイルス感染拡大の影響で記念切符の発売以外は総て中止となった。朝日町のイベント「あさひ舟川 春の四重
奏」もイベント規模が縮小になったことから、市町イベントタイアップきっぷ(あさひ舟川 春の四重奏)の発売も中止となった。
    
あいの風鉄とやま道黒部駅周辺の整備工事2023年度以降に着手
 黒部市議会は3月9日、本会議を開き、あいの風とやま鉄道黒部駅の周辺整備事業について、市は2023年度以降に工事に着手すると説明した。中村裕一氏の代表質問に島津博都市建設部長が答えた。
 黒部駅は東側のみに広場があり、西側からのアクセスが悪いことから、東西連絡自由通路や駅西広場、駅西駐車場の整備を予定する。本年度はあいの風とやま鉄道と協議を進めてきた。
 2020年度は駅構内の測量と自由通路の基本設計を行、2021年度以降は駅西広場などの基本設計や地質調査、詳細設計、補償調査を実施する。      
     
あいの風鉄とやま道 新車両運行開始 多言語で案内表示
 あいの風とやま鉄道の新造車両が3月14日、ダイヤ改正に合わせて運行を始めた。富山駅のホームには新車両の写真を撮る鉄道ファンらの姿が見
られた。
 災害などの異常発生時、多言語対応できる案内表示器やスピーカーを新たに設置した。担当者は「外国人の方でも安心して乗ってもらえる」と説明
する。
 新車両を熱心に撮影していた富山市の男子高校生は、高校を卒業したばかりだといい、「あいの風鉄道には通学でお世話になった。きれいな車両が
見られてうれしい」と笑顔を見せた。
 車両は521系AK18編成、クモハ520−1002+クハ521−1002。2月20日に川崎重工兵庫工場から富山に到着していた。

石動駅2番線に停車中のAK18編成金沢行き                富山駅4番線に停車中のAK18編成泊行き      
あいの風鉄とやま道 小矢部市民図書館開館 まちづくりの新たな核に
 小矢部市民図書館が26日開館した。旧市民図書館とおとぎの館図書室を移転、集約し、計18万冊を収蔵。あいの風とやま鉄道石動駅に併設され
た。市は年間利用者数の目標を10万人と掲げており、まちづくりの新たな核として期待される。
 2階の閲覧席側の壁は一面ガラス張りで、明るく開放的な雰囲気。桜町遺跡など地域の歴史遺産や、木曽義仲と巴御前らゆかりのある歴史上の人物
を紹介する「ふるさとコーナー」も設けた。
 1階の「おとぎのひろば」「おはなしのへや」の各コーナーでは読み聞かせを行う。国立国会図書館の資料閲覧や複写ができるデジタルアーカイブ
対応端末も設置した。 開館と同時に多くの家族連れや高校生、市民らが訪れた。4月に石動中学校に入学する小矢部市埴生、上奥美波さんは「本が
たくさんあって驚いた。いっぱい読んでみたい」と話した。
 開館式には約40人が出席。桜井森夫市長は「市民が知的好奇心を高められる交流施設になってほしい」とあいさつ。福島正力市議会議長、筱岡貞
郎県議会副議長らが祝辞を述べた。
 石動駅周辺整備事業の一環。延べ床面積1695平方メートルで、総事業費10億5千万円。あいの風とやま鉄道石動駅の改札前にも図書館への出
入口がある。

あいの風とやま鉄道石動駅・小矢部市民図書館入口                    小矢部市民図書館1階受付付近
     
あいの風とやま鉄道富山駅高架下の商業施設3エリア4月27日同時開業
 JR西日本グループの富山ターミナルビルは、あいの風とやま鉄道富山駅高架下に設置する商業施設の概要と出店予定店舗などを発表した。
 4月27日の開業を予定している架下商業施設は、「とやマルシェのれん横丁」「とやマルシェEATS de Meets」「セブン−イレブン
ハートイン」の3エリアで構成される。
 北陸新幹線乗換口に近接する東エリアにできる「とやマルシェのれん横丁」は、富山湾の海鮮料理をはじめ、地元の人気店から大衆居酒屋まで、
「富山らしい食」を気軽に楽しめる飲食店7店舗が出店する。
 市内電車の富山駅に隣接する西エリアにできる「とやマルシェEATS de Meets」は、ファストフード、カフェ、麺類など4店舗で構成。
朝食・ランチから電車の待ち時間まで、幅広いシーンに合わせて利用できるカジュアルな飲食ゾーンとする。「セブン-イレブンハートイン」は駅改
札口に隣接する中央ゾーンに出店する。「とやマルシェのれん横丁」と「とやマルシェEATS de Meets」については、のれんとフラッグを
モチーフにしたロゴマークも製作。どちらにも波のイメージを取り入れ、「富山の新しい時代の波の一翼を担い、その波に乗っていきたい」との思い
を込めた。
 各施設のレイアウトや施設デザインなどの詳細、各店舗のサービス内容や営業時間などの詳細は決まり次第、改めて発表される。

 富山ターミナルビルは4月27日に開業する富山駅高架下の商業エリアの店舗概要を発表し、駅利用者の利便性を高めるため、南北自由通路の東側
と西側にある商業施設の間もそれぞれ南北方向に通り抜けできる動線を設ける。
 通り抜け可能な時間帯は駅の東西で異なる。東エリアに新設される商業施設「とやマルシェのれん横丁」がある東側は8時30分〜23時、西側は
新設の西エリア「とやマルシェ イーツデミーツ」は6時30分〜午22時30分、「クラルテ」は5時30分〜23時30分になる。
あいの風鉄とやま道 乗り継ぎ割引廃止で回数券発売 負担軽減
 JR西日本の乗り継ぎ割引が廃止となる4月1日以降の運賃は、JR城端線、氷見線、高山線の対象区間を通る場合、普通運賃はJRの路線の利用
距離に応じて30〜70円高くなる。負担軽減を図るため、4月1日から乗り継ぎに利用できる回数券を発売する。
 JR西日本の乗り継ぎ割引は利用距離が10km以内の場合に適用し、割引額は1〜5kmで70円、6〜7kmで60円などとなっている。廃止後
は富山―新高岡間が440円から510円、高岡やぶなみ―伏木間が250円から290円などにそれぞれ値上がりする。
 通学定期はJRの路線の利用距離が短いほど値上がり幅が大きく、最高は利用距離が1〜3kmの6カ月で1万880円高くなる。
 えちごトキめき鉄道の運賃改定も受けた新たな運賃はあいの風とやま鉄道のホームページで確認できる。3月31日までは、利用日が4月1日以降
の普通乗車券や定期券は現状の料金で取り扱う。
 JR西日本とあいの風とやま鉄道が新たに発売する回数券は6枚つづりで路線乗り継ぎ料金が安くなる。発売期間は北陸新幹線敦賀開業までの約3
年間となる。石井隆一知事は回数券の発売について「利用者の負担軽減を前向きに検討された。引き続き利便性の確保に取り組んでいただきたい」と
コメントした。       
     
あいの風鉄とやま道 富山−東富山間の新駅工事、安全祈願祭
 あいの風とやま鉄道が、富山駅と東富山駅の間に設置する新駅の着工に向け、安全祈願祭が執り行われた。
 富山駅と東富山駅の間に設置される、あいの風とやま鉄道の新駅は、富山市下冨居の富山駅から4km、東富山駅から2.6kmの位置に建設される。
1月13日は着工に向けた安全祈願祭が行われ、地元住民や工事関係者などおよそ50人が参加した。
 新駅の総事業費は設計費用を含めて14億6千万円で、鉄骨造り2階建て、自動券売機や簡易的なIC改札機、それにエレベーター3基を備える予
定。
 新駅の周りには住宅地が広がっていて、今後、都市計画道路の整備や県有地での開発が見込まれていて、開業は、建設工程の見直しなどから当初の
予定より半年遅い2021年10月頃となった。

あいの風とやま鉄道新駅の完成予定図                        8gの砂が入った「すべらサンド」 受け取る家族       
     
あいの風鉄とやま道「すべらサンド」で合格祈願
 本格的な受験シーズンを前に、あいの風とやま鉄道は1月9日、列車のスリップ防止用の砂を使った合格祈願のお守り「すべらサンド」計1800個を
県内9駅で配った。
 「滑らさんぞ」の語呂合わせで、毎年作っている。富山駅では5時30分ごろから受験生の家族らが並び始め7時30分の配布開始前には約100人
が列を作った。同社の藤井敏明運輸部担当部長があいさつし、宮口良一駅長と共に「頑張ってください」などと声を掛けながら手渡した。
     
あいの風鉄とやま道16駅が浸水区域内 車両基地は水深50cm未満
 あいの風とやま鉄道の県内20駅のうち16駅が、国や県が管理する河川の洪水浸水想定区域内にあることが分かった。富山市内にある車両基地も
浸水エリア内にあるが、想定される水深は最大でも50cm未満で、同社は水害発生時でも車両が水に漬かる恐れは低いとしている。
 2015年の水防法改正で洪水を想定する最大の雨量は、それまでの「数十年から100年に1度レベル」から「千年に1度レベル」に拡充された。
これを受け、国や都道府県は管理河川流域で浸水想定区域や水深を予測したマップを作成、公表している。
 県によると、「千年に1度レベル」の雨量で浸水の恐れがある区域に16駅あり、うち水深3〜5mのエリアは富山、高岡やぶなみの2駅だった。
0.5〜3m未満が高岡や小杉、東富山など9駅、0.5m未満が魚津、黒部など5駅。浸水エリア外にあるのは石動や呉羽など4駅だった。
 富山市上赤江にある運転管理センターは0.5m(50cm)未満の区域に該当する。線路は枕木やバラスト(砂利)などの上にあり、レール面の高さは
地上60cmになるため、車両に影響が及びにくい。ただ、高架化されている富山駅に車両を待避させるなどの対策を検討するという。
 同社は、災害発生が予想される場合は計画運休を実施するとしており、「駅構内に利用者や社員が残っている場合は速やかに避難を促すなど、人命
最優先で対応する」と話した。