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富山地方鉄道は２０２１年１２月１０日から２６００円（小学生１３００円）で地鉄全線１週間乗り放題の「年末年始ふりーきっぷ」を発売した。
１２月２０日から２０２２年１月９日までの自分で選んだ連続７日間が乗り放題となる。バスは高速バス、受託運行バスなどは利用できない。鉄道
線の特急に乗車する場合は特急券を購入しなければならない。
発売は、鉄道線各主要駅、富山地鉄乗車券センター、地鉄西町乗車券センター、市電富山駅８番ホーム隣の路面電車等公共交通案内所、各バス営業
所、富山地鉄北斗バス、高岡駅待合室の加越能乗車券センター、あいの風とやま鉄道小杉駅前の富山呉西トラベル。鉄道線・市内電車の車内でも販売
するが売切れの場合もある。
年末年始ふりーきっぷ発売の案内 年末年始ふりーきっぷ
な全面曲面ガラスやＩＣカード対応機器など内外装の一部を取り外した後、２０２１年（令和３年）１１月２５日に、機関車で上市駅へと回送された。
廃車日は２０２１年１１月４日。
富山地方鉄道の車番は車番の前に３桁の電動機出力をＰＳで表示したものが付いている、第１編成と第４編成以外は１２０ｋＷ＝１６０ＰＳに変更
されていた。１６０３０形となるべきか。第１編成は７５ｋＷ＝１００ＰＳ。
全面曲面ガラスが外されている 稲荷町車両区 2021/09/10 １００３０系第４編成 越中荏原−越中三郷間 2019/10/23
「黒部ワンコイン・フリーきっぷ『楽駅停車の旅』２０２１秋」が１０月２３日に始まった。公共交通の利用促進や地域の魅力の再発見を目的に、
ＮＰＯ法人黒部まちづくり協議会ワンコインプロジェクトと地鉄が主催して毎年春と秋に行っている。
今回は１１月２３日までの土日祝日に電鉄石田−宇奈月温泉駅間と路線バスの新幹線市街地線、生地循環線が５００円（小学生２５０円、未就学児
無料）で１日乗り放題になった。
きっぷは実施区間の有人駅、くろワンきっぷ事務局(黒部まちづくり協議会内)、黒部市地域観光ギャラリー「観光案内所」で実施当日も販売された
が、実施日に購入の際は黒部市在住か通勤・通学していることを証明できるものの提示を求めるとともに数量に限りがあるとして平日の購入を呼び掛
けた。
初日の１０月２３日には、新黒部駅近くの黒部市ふれあいプラザで出発式があり、菅野寛二同プロジェクトリーダーと村井義治地鉄鉄軌道部長、大
野久芳市長が「３０回まで継続できてうれしい。黒部の紅葉を楽しんでもらえると思う」などとあいさつした。
三日市保育所の年長児３３人がくろワン体操を披露した。新黒部駅では代表の園児が運転士に花束を贈った。期間中、黒部ワンコイン・フリーきっ
ぶのヘッドマークを掲出した列車が運行された。
黒部まちづくり協議会HPの案内 黒部ワンコイン・フリーきっぶのヘッドマーク
上市町は上市駅開設９０周年記念事業として駅構内のベンチをリニューアルした。上市町産スギの間伐材を使ったベンチ８基を導入し、１０月１８
日に関係者に披露した。
駅にこれまであったベンチはプラスチック製や木製が混在し、デザインもまちまちだった。町が地鉄の了解を得て木製ベンチを設け、温かみのある
空間を演出することにした。
ベンチはいずれも立山山麓森林組合に製作を委託した。改札前の６基、待合室の２基でいずれも駅開設９０周年のロゴマークが入る。改札前のベン
チは幅１８０cm、奥行４８cm、高さ８０cm。町はホームに置くベンチ２基も製作中して１２月に設置した。
上市駅開設９０周年記念事業として駅構内のベンチがリニューアルされた
地鉄軌道線で１０月１０日から「Ｓｕｉｃａ(スイカ)」「ＰＡＳＭＯ(パスモ)」など全国の交通系ＩＣカード１０種類(１０(テン)カード)が利用可
能になった。
各車両の降車口に設置されている同社独自のＩＣカード「ｅｃｏｍｙｃａ(えこまいか)」「ｐａｓｓｃａ(パスカ)」の読み取り機とは別に１０カー
ドの読み取り機を設けた。乗客は降車時、使うカードを対応する方の読み取り機にかざせばよい。
軌道線の運賃は全線一律で大人２１０円、子供１１０円で「えこまいか」利用者は１８０円に割り引かれているが、１０カード利用の場合は据え置
きのため、市内電車のみを利用する場合はえこまいかが割安になる。
一方、１０カードに対応しているあいの風とやま鉄道などに乗り継ぐ場合はカード１枚で行き来できる。なお１０カードを利用できるのは軌道線の
みで、同社の鉄道線やバスでは使えない。また車内で１０カードへのチャージもできない。
富山を訪れる人の利便性向上、富山駅の機能強化、キャッシュレス化の推進を目指してＪＲ西日本や富山市と整備を進めてきた。県西部ではあいの
風ＩＣＯＣＡは持っていてもｅｃｏｍｙｃａを持っている人は、殆どいないので市内電車に乗るとき小銭を用意しなくても済み便利になる。
軌道線の車両３０編成分６０台と予備２台の読み取り機の購入費とシステム開発費、工事費を含む初期費用は７４００万円で全額を富山市が補助し
た。地鉄によると利用開始可能日初日の１０月１０日に約６００人、１１日から１４日の各約３００人の利用があったという。
全国の交通系ＩＣカード１０種類用の読み取り機 設置場所 右下は えこまいか用 あいの風イコカと えこまいか
富山市は、地鉄が６３歳以上を対象に販売する乗り放題のフリー定期券について、定価より５千円から１万円安い価格で市民に販売する。コンパクトシティー政策推進のための社会実験で、富山大学が利用状況を分析し、新たなサブスクリプション(定額課金)の導入に向けた検証材料にする。
地鉄は６３歳以上に鉄道や軌道、路線バスを１年間利用できる定期券を３種類販売している。社会実験は１人用の「ゴールドパス」を６万円(定価６万９５００円)、夫婦で同時購入する「夫婦ｄｅゴールド」を４万５千円(１人分、定価４万９５００円)、免許返納者が対象の「いきいきパス」を５万円(定価５万９５００円)で販売する。
発売期間は９月２１日から２０２２年３月３１日。地鉄乗車券センターや西町乗車券センターなどで購入できる。利用状況は富山大学の中川大副学長(市交通政策監)らが分析する。
2022/02/16 掲載
２年後に宇都宮市などで開業予定の次世代型路面電車(ＬＲＴ)の運転士候補生が、全国の電鉄会社で訓練中だ。運行会社「宇都宮ライトレール」か
らの派遣で、地鉄には６人が配属された。実際の路線に乗務するなどして、日々、技術を磨いている。宇都宮ライトレールは、２０２３年３月にＪＲ
宇都宮駅東口から芳賀・高根沢工業団地(栃木県芳賀町)までの１４.６km を結ぶ。
同社には運転士候補生は現在３９人おり、全国の８社に分かれ、免許取得に向け訓練を受けている。地鉄に派遣された６人のうち、菅野桜さん(22)
は、６月末の学科９科目の国家試験に合格。地鉄の山本民子・教導運転士(52)の指導のもと、実際の路線に乗務している。
「最初は運行中に車が飛び出てくるんじゃないかと不安だったけれど、今はちょっとだけ景色も楽しめています」と菅野さん。山本さんは「だいぶ
頼もしくなった」と応えた。
地鉄の動力車操縦者養成所主任教師・六軒正裕さん(52)は、「訓練している人たちには安全はもちろん、栃木で活躍できるよう一歩進んだ技術を伝
えたい」という。
2022/02/16 掲載
「海と日本ＰＲＯＪＥＣＴ」ＰＲラッピング実施
軌道線で８月下旬から９月下旬まで「海と日本ＰＲＯＪＥＣＴ」をＰＲするラッピング電車を運行した。ラッピングされたのは０６００形０６０６
号(青)。「秋の海ごみゼロウィーク」に合わせて、海ごみの削減プロジェクトである「ＣＨＡＮＧＥ ＦＯＲ ＴＨＥ ＢＬＵＥ」を展開する富山市と日
本財団が共同で実施した。
ＪＡ富山米ラッピング車登場
９月下旬からＴ１００形がＪＡ関係２社の全面ラッピングで運行している。ラッピングされたのは昨年と同様、１０３号でデザインも片側はＪＡ全
農とやまによる富山県産米の「富富富」をＰＲするもの、もう一方はＪＡライフ富山によるものとなっている。
「海と日本ＰＲＯＪＥＣＴ」ＰＲラッピング車 ＪＡ富山米ラッピング車
訪れた人に自由に弾いてもらう「駅ピアノ」が７月６日、上市駅に設置された。駅構内に事務所がある町観光協会（井上幸正会長）が７月６日の
「ピアノの日」に合わせて設置。同日には歓迎会が開かれ、住民や子どもたちの演奏で設置を祝い、駅舎にメロディーを響かせた。
上市駅開設９０周年に合わせ、にぎわい創出につなげようと企画。改札口の隣にアップライトピアノを置いて「かみいち駅ピアニーノ」と名付け
た。ピアニーノはイタリア語で「小さなピアノ」を意味する。
歓迎会では中川行孝町長らが除幕し、三日市保育園の年長児１６人が保育士、堀晃子さんのピアノ伴奏で「にじのむこうに」などの歌を披露した。
元音楽教員の碓井三恵子さんと長男の悠仁君、次男の奏志郎君がピアノやバイオリンで「魔笛のアリア」などの曲を演奏。碓井さんとウクレレ奏者、
ＧＯＮさんの演奏もあり、集まった人から大きな拍手が送られた。ピアノは町観光協会が窓口を開いている９時から１７時まで弾ける。
2022/02/16 掲載
７月２７日から富山市内軌道線の８０００形のデ８００２が、コミックやＴＶアニメで人気の『転生したらスライムだった件』「転生したら富山の
市電だった件」ラッピングで運行されている。
外装のベースは水色で、デザインはキャラクター（リムル様）の画やセリフなど車体の左右で異なり思わずクスッ！と笑顔になる「富山あるある」
ネタも記されている。
『転生したらスライムだった件』公式ＷｅｂサイトのＮＥＷＳリリースによれば、今回の富山を皮切りにリムル様は今後１年以上かけて全国の「路
面電車」に擬態して回り、リムル様の姿も各路線ごとに異なるなど、「ビッグプロジェクト」になる旨告知されている。
第２段は福井鉄道のＶＶＶＦインバーター制御・回生ブレーキ装備に改造された８８０形８８８−８８９編成、第３段は長崎電気軌道の１７００形
１７０２号に、第４段は土佐電気鉄道の６００形６１７号にラッピングされている。
これらの情報は鉄道系より、アニメ系のページに多く掲載されている。
デ8002 富山駅 南富山軌道線車両基地
2021/08/22 更新
５月１日から富山市内軌道線のＴ１００形１０２が「こくみん共済」のラッピングとなって運行された。デ７０００形７０１２も「こくみん共済」
のラッピングとなっており、両車が運行された期間に「こくみん共済」ラッピング車同士のが並ぶ場面もあった。
５月３１日からはデ８０００形８００５に中小企業向け傷害保険、中小企業支援の「一般財団法人あんしん財団」のラッピングがされ運行された。
Ｔ100形102号 こくみん共済ラッピング デ8000形8005 一般財団法人あんしん財団ラッピング
2021/08/22 更新
２０２１年３月期決算は、新型コロナウイルスの影響で利用が激減したことから単体で１９３０年（昭和５年）設立以来最大の２２億５８００万円
の純損失を計上した。
純損失の計上は１１年ぶりで、これまで最も大きかったのは２０００年（平成１２年）３月期の９億９１００万円だった。営業収益は前年比３４％
減の４４億４千万円、経常損失は１５億３５００万円（前年３７００万円）だった。
旅客人員は鉄道が２１％減の４７１万６千人、軌道が２％増の５５４万８千人で南北接続した富山港線分を含めると１７％減となる。バスは乗合が
２３％減の４４９万８千人、高速が７１％減の１０万７千人、貸切が７７％の５万３千人だった。定期利用は鉄道、バスともに１０〜１５％程度の
にとどまった一方、コロナ禍に伴う旅行の自粛により収益性の高い高速バスと貸切バスが大きく落ち込んだ。
連結決算は、営業収益が４１％減の７１億５３００万円、経常損失が３８億１９００万円（前年４億９１００万円）、純損失が２９億９６００万円
（前年３億９１００万円）だった。純損失の計上は２年連続となった。
辻川社長は遊休資産の売却で資金を確保する一方、賞与の一部削減や定期昇給の見送りを労働組合と妥結しているなど人件費など費用の削減を進め、
運賃の値上げについては、例えば来年すぐに何かをするわけではなくしばらく様子を見るとしたが、必要であれば踏みこんで行かざるを得ないとした。
鉄道設備の維持管理と運行の主体を分ける上下分離については、すぐにではないが、路線を維持する観点から検討の準備をすべき状況になってきた
と説明した。
2021/05/27 発表
上市町は２０２１年１１月６日と７日に、富山地方鉄道の上市駅開設９０周年を記念したイベントを駅周辺で開催する。駅周辺の風景など富山地方
鉄道に関する過去の写真を収集して展示するほか、ゆかりの地を巡るスタンプラリーなど多彩な事業を繰り広げる。多くの人の熱意で節目を盛り上げ
ようと、開催資金の募集をクラウドファンディングサイトの「ＣＦとやま」で４月２６日から５月３１日まで実施した。
１９３１(昭和６)年に富山市内から上市駅までが開通した。当時の上市駅は現駅の東側約６００ｍにあり、現在の上市駅は「上市口駅」と呼ばれた。
富山地方鉄道本線は、町と他の市町村をつなぐ唯一の公共交通機関であり、その拠点である上市駅の開設９０周年を祝う。
スタンプラリーは上市駅と旧駅付近、富山電気鉄道（富山地鉄の前身）創立総会があった常福寺（同町南町）の３カ所を巡る。新旧駅間に無料バス
を運行し、利用者に記念品を贈る。
写真展は「地鉄とあのころ」（仮題）。富山地鉄について過去の写真を広く募り、デジタル処理を施して駅前地下道で展示する。一部はデジタル機
器を使って壁面に投影する。
駅構内では、毎年恒例の「上市えきなか古本市」も開催する。
町は記念事業として駅のベンチを新調し、訪れた人に自由に弾いてもらう「駅ピアノ」を設置することを検討している。
ＣＦのリターン（返礼品）として、「上市駅−上市口駅」の切符をイメージしたキーホルダー、記念ステッカー、地鉄車庫見学招待券などを用意し
ている。ＣＦの目標金額は３００万円。
上市駅９０周年記念で事業
上市町は富山地方鉄道上市駅の開設９０周年を記念し、多彩な事業を繰り広げる。駅構内に地元産の木材を活用したベンチを設置するほか、誰でも
自由に弾くことができる「駅ピアノ」を構内に設ける。１１月６日、７日の記念イベントに向けて、同駅に関する写真も募集している。１６日の町議
会総務教育委員会で報告した。
駅改札前のベンチが老朽化したため、木製ベンチに切り替え、温かみのある空間を目指す。木目を生かしたベンチ１０基の製作を立山山麓森林組合
に依頼し、イベント開催までに設置する。２０２１年度一般会計補正予算案に事業費５７万円を計上した。
駅ピアノは町観光協会が計画。訪れた人にアップライトピアノを演奏してもらい、音楽を通して駅利用者の交流につなげる。
イベントの一環として、写真展「地鉄と上市駅とあのころ」を駅前地下道で開く。 町内を走る電車や車窓からの風景、駅構内の写真などを募集。
デジタル処理を施し、プリントして展示するほか、一部はデジタル機器を使って壁面に投影する。町のホームページでも公開する。写真の募集は７月
１５日まで。イベント終了後に返却する。
クラウドファンディングに寄せられたメッセージを展示
４月２６日から５月３１日まで実施したクラウドファンディングでは、目標金額３００万円を大幅に上回る５８２万７５5６円が２８１人から集ま
り、このうち１０８人がホームページにコメントを書き込んだ。
上市町はメッセージをＡ３判８枚にまとめて展示。「通学に６年間もお世話になった大切な駅です」「人生の節目は駅からの出発旅路でした」など
と記されている。「故郷に活気と元気があふれますように」とイベントによる地域活性化の期待のほか、「県民の足として、これからも頑張ってくだ
さい」と新型コロナウイルス禍で経営が厳しい公共交通への激励もある。メッセージは町役場でも掲示し、上市駅も含めイベント終了まで展示する。
アップライトピアノは設置済みとなっているが、コロナウイルスのデルタ株感染拡大でクロスされている。
上市駅ホーム 設置済みのアップライトピアノはデルタ株感染拡大でクロス
2021/08/22 更新
３月２１日に富山市内軌道線のダイヤ改正を実施し、初電の時刻を１２〜２７分繰り下げ、終電の４〜２９分繰り上げた。初電の時刻は南富山駅前
発１２分、富山大学前発を１５分、富山大学前行きの富山駅発を１７分、環状線を２７分それぞれ繰り下げた。富山駅発岩瀬浜行きは３分繰り上げる。
終電については、岩瀬浜行きの富山駅発を４分、富山大学前行きの富山駅発を１８分、南富山駅前発を５分、富山大学前発を２０分、環状線を２９分
それぞれ繰り上げた。昼間は一部で１〜３分の変更はあるものの、概ね改正前の通りとする。
ダイヤ改正は、富山港線に２電停新設するのに合わせて実施。同線の電停は計１５ヶ所となった。なお、この日は南北接続１周年記念で軌道線全線
終日運賃無料となり、車内は朝から家族連れや観光客などで混雑し、運行に遅れも出た。
富山港線２電停開業
地鉄は３月２１日に富山港線の２電停を開業した。富山駅ーインテック本社前間に「オークスカナルパークホテル富山前」、インテック本社前−奥
田中学校前間に「龍谷富山高校前（永楽町）」の２電停で、その前日の２０日、開業式が富山駅北のブールバール広場で開かれ、関係者１０人が多く
の人に利用されることを願った。
式では森雅志市長が式辞を述べ、地鉄の辻川徹社長が「通勤通学や観光の利便性が高まることを期待している。多くの人に利用してほしい」とあいさ
つ。参加者がくす玉を割って開業を祝った。式後、参加者は新設された電停間を記念乗車した。
オークスカナルパークホテル富山前電停 龍谷富山高校前（永楽町）電停
2021/08/22 更新
３月２０日から路面電車の模型の販売を開始。３月２１日に富山駅南北接続１周年を記念して発売したもので、１５０分の１のＮゲージサイズでデ
７０００形の７０２２（レトロ電車、２８００円）と旧塗装車両（２５００円）を用意した。
同日から日本一長い駅名となった「トヨタモビリティ富山Ｇスクエア五福前（五福末広町）」のキーホルダーを発売した。長さ１１ｃｍ、幅２ｃｍ
で電停名と「日本一なが〜い」と記した。１個７００円で電鉄富山駅売店などにて販売している。
冨山地方鉄道サイトから新しく加わったグッズ
2021/08/22 更新
新しい放送会館が２０２２夏にオープンするＮＨＫ富山放送局は、同局の新キャラクター「きとっピ」をラッピングした路面電車を３月１日から３
月末まで運行した。ラッピングされたのはＴ１００形Ｔ１０１。
「きとっピ」は富山湾をイメージした青色の体や立山連峰をモチーフにした耳など富山の魅力や特産がデザインされ、頭のアンテナには県内の情報
を広く発信するというメッセージが込められている。
春のくろワン実施
黒部ワンコイン・フリーきっぷ「楽駅停車の旅」２０２１春が３月１３日始まった。北陸新幹線の２次交通の充実などを目的に、ＮＰＯ法人黒部ま
ちづくり協議会ワンコインプロジェクトと地鉄が毎年春と秋に行っている。
今回は４月２５日までの土日祝日に電鉄石田−宇奈月温泉駅間と路線バスの新幹線市街地線、生地循環線が５００円（小学生２５０円、未就学児無
料）で１日乗り放題になった。
３月１３日には、黒部市ふれあいプラザで出発式があり、菅野寛二同プロジェクトリーダーと村井義治地鉄鉄軌道部長、大野久芳市長があいさつ。
荻生保育所の年中児２０人が歌とダンスを披露した。園児たちは近くの新黒部駅に移動。電車が到着すると歓声を上げ、代表の園児が運転士に花束を
贈った。乗車して宇奈月温泉などに出かけたり、マスコットキャラクター「くろワン」と一緒に手を振って見送ったりした。
2021/08/22 更新
富山駅の連続立体交差事業は３月中に同駅東側の地鉄本線を高架化する工事の第１段階が始まる。本線の脇に仮線を設置する工事に着手する。事業
主体の富山県から委託を受ける地鉄によると、高架化予定の１ｋｍ区間の仮線敷設予定地に同社の変電所があったが、近くのボウリング場「富山地鉄
ゴールデンボウル」の敷地内に移したため、工事に取り掛かる環境が整ったという。
仮線の完成後は本線の高架化、仮線の解体工事に進み、全体の完成は２０２６年度を見込んでいる。またこの関係か、３月下旬から電鉄富山駅の１
番ホームの使用が停止され、２面３線で運用されている。
電鉄富山駅に到着する16010系アルプスエキスプレス編成 １番ホームの使用が停止された電鉄富山駅
2021/08/22 更新
４月１日のダイヤ改正で、夏ダイヤの平日に１３本運行している特急が１本に、休日も現行１７本を１本のみにした。コロナ禍で観光客の乗車が大
幅に減ったためで、地元客に配慮し、特急の一部を普通列車の運行に置き換える。昨年春以降、海外や県外からの観光客が激減し、地鉄が一段のコス
ト削減を進めた。
同社は３月２１日に実施した軌道線のダイヤ改正で運行本数を減らしており、観光需要の大幅な減退が住民の足にも影響する形となった。平日では
宇奈月温泉ー立山間を走る「アルペン号」片道１本のみとし（冬季は電鉄富山行きの「うなづき号」になる）、「立山号」（電鉄富山ー立山間、改正
前４本）、「エリア特急くろべ号」（電鉄黒部ー宇奈月温泉間、改正前６本）はすべて運行を取りやめた。休日も「アルペン号」が片道１本（宇奈月
温泉発立山行き）残るのみで、他のすべての特急が廃止となった。
このほか、電鉄富山発の終電時刻を２分から２７分繰り上げた。朝夕のラッシュ時や昼間時間帯は改正前の運行間隔と本数をほぼ維持した。同社広
報は「地元利用客や観光地へのアクセスへの影響は最小限にとどめた」としている。
2021/08/22 更新
１月１日から軌道線の「富山トヨペット本社前(五福末広町)」電停の名称が、「トヨタモビリティ富山Ｇスクエア五福前(五福末広町)」に変わり、
「日本一長い駅名」になった。
変更前の「富山トヨペット本社前(五福末広町)」も２０２０年３月までトップだったが、京福電鉄嵐山線の「等持院(とうじいん)・立命館大学衣笠(きぬがさ)キャンパス前」誕生に伴い首位を明け渡していた。命名権を持つ自動車ディーラーの富山トヨペットが、合併でトヨタモビリティ富山とな
り地鉄に変更を申し出た。
表記は「(五福末広町)」を含む２５字で、読み３２字。京福電鉄の「等持院−」は２０２０年３月２０日に名称変更した駅で表記１７字、読み２６
字はいずれも日本一と公表していた。
京福電鉄の広報担当者は「日本一が１年ももたなかった」と残念がった。トヨタモビリティ富山の品川祐一郎社長は「日本一は意識していなかった
ので驚いた。長い名称で申し訳ないが、地域や利用者に親しんでもらいたい」。地鉄の鉄軌道部担当者は「当社としては日本一かどうか確認できてい
ない」とした上で「注目度の向上で乗客の増加につながれば」としている。
富山駅方面ホームから富山大橋方向 ホームと駅名標
