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富山地方鉄道の観光用特急再開へ 4月ダイヤ改正
 富山地方鉄道は4月15日付で鉄道線のダイヤを改正する。電鉄富山駅と立山駅などを結ぶ観光用特急列車の定期便としての運行を再開する。新型
コロナウイルスの影響で2022年度は取りやめていたが、観光需要の回帰を見込み再開を決めた。電鉄富山駅−寺田駅間では、日中の時間帯におお
むね20分間隔の「パターンダイヤ」を導入する。県内の鉄道線では万葉線の鉄道線区間以外では導入事例がない。
 観光用特急は、電鉄富山駅−立山駅間で平日、休日ともに特急「立山」1日1往復、宇奈月温泉−立山間は休日のみ「アルプス」が上り1本で、2
区間とも11月30日までの運行。電鉄黒部駅−宇奈月温泉駅間は、特急「くろべ」を平日は上下各1本、休日は下り3本、上り2本を通年運行する。
 電鉄富山駅−寺田駅間では、平日、休日ともに10時〜15時の昼間帯は、上下線をおおむね20分間隔で運行する。毎時同じ時刻に発車する、パ
ターンダイヤ化推進の一環という。パターンダイヤは有効な利便性向上策の一つとされており、あいの風とやま鉄道も導入を目指している。大都市圏
では、殆どの路線がパターンダイヤで運行されている。

立山線田添駅を通過する宇奈月温泉発立山行きのアルプスエキスプレス      宇奈月温泉駅を発車したエリア特急くろべ
2023/03/28 掲載
  
旧黒部鉄道100周年祝う ワンコイン・フリーきっぷ開始
 「黒部ワンコイン・フリーきっぷ『楽駅停車の旅』2023春」(くろワンきっぷ)が3月11日、黒部市内でスタートし、電鉄黒部駅で出発式が行われた。公共交通の指定区間が500円で1日乗り放題になる取り組み。ことしは旧黒部鉄道(富山地方鉄道の市内区間)の全線開業100周年に当たり、初日から節目を祝うイベントが実施された。 
 黒部ワンコイン・プロジェクトと富山地方鉄道が毎年春と秋に実施しており、今回で33回目を迎えた。
 出発式では同プロジェクトの菅野寛二リーダーが「沿線に活気が出るよう公共交通を利用してほしい」とあいさつ。くろワンサポーター「おさんぽくらぶ」の約60人がくろワン体操を披露した。桜井小学校4年の安田理彩さん、古川瑞樹さん、松岡祐理さんが磯部浩一運転士に花束を贈った。
 旧黒部鉄道は、主に電源開発の資材運搬のため敷設された。宇奈月温泉開湯と同時期の1923年11月に全線が開通した。
 出発式後に「歩く鐵道展」と題したイベントを実施。黒部ワンコイン・プロジェクトのメンバー、輿水一紀さんの案内で音沢駅から宇奈月温泉駅までの約4kmを歩き、100年前からある高滝橋梁や宇奈月谷橋梁などを見て回った。
 電鉄黒部駅では5月7日まで開かれる「黒部の鉄道史 パネル展示会」が始まった。

2023春のくろワンきっぷの案内  画像:黒部ワンコインプロジェクト          磯部運転士に花束を贈る子供たち 画像:北日本新聞 
2023/03/28 掲載
  
電鉄富山駅高架化工事で乗り場変更
 工事は富山地鉄本線のターミナル、電鉄富山駅及び付近の約1.0kmを高架化するもので2019年11月に事業認可を受けている。現在は高架橋
の建設スペースを確保するため、南側に仮線を設ける工事が完了し、高架橋の工事が始まっている。
 電鉄富山駅仮線の2線となり、改札側を1、2番線、稲荷町駅側を3、4番線とする縦列ホームでラッシュ時間帯に対応している。日中は1、2番
線使用となっている。高架化後2線のため同じ配置と思われる。
 交差道路である都市計画道路牛島蜷川線、都市計画道路堀川線、市道区画街路第503号線の拡幅工事も実施する。市道区画街路第503号線の拡
幅工事は2023年3月27日から始まり全面通行止めとなり迂回路が指定されている。

電鉄富山駅の仮線 日中は1、2番線使用で対応できているようだ        稲荷町駅側の3、4番線

地鉄の立体交差が終わっていないのでアンダークロスの堀川線         堀川線拡幅後イメージ図(南から北方向を臨む)
2023/03/28 掲載
  
富山空港線(直行バス)でクレジットタッチ決済が利用可能に
  2023年3月20日より富山空港線(直行バス)でクレジットタッチ決済の利用が可能になった。
 Visa・JCBのタッチ決済に対応したカード・スマートフォン等を降車時に降車口に設置してあるタッチ決済用の専用リーダーにかざすだけで
空港直行バスを利用できる。乗車時のタッチは不要。
 富山空港線直行バス以外の富山県広域消防防災センター線、総合運動公園線など各バス停に停車する富山空港経由のバスでは利用できない。

                         
富山空港線(直行バス)
2023/03/28 掲載
  
宇奈月温泉開湯100周年記念の電車運行 記念切符も発売
 富山地方鉄道は2月13日、黒部市の宇奈月温泉開湯100周年を記念したラッピング電車の運行を始めた。宇奈月温泉街の風景や黒部峡谷の観光
名所などの写真を車両側面に配置。当面の間、本線と立山線、不二越・上滝線の全区間を交代しながら走らせる。

 2両編成で、車両の使われていないドア部分(高さ約180cm、幅約160cm)を活用し、宇奈月温泉街の雪上花火大会や紅葉の山肌に囲まれ
た黒薙温泉、温泉街の景色などを撮影した8種類の写真を17480形のMc17481+Mc17482にラッピングした。

 開湯100周年記念バージョンの「鉄道線・市内電車1日フリーきっぷ」の発売もこの日、始まった。指定の施設で提示すると特典が受けられ3月
までの冬季券は1000枚限定、4〜11月の夏季券は3000枚限定となる。

越中三郷−越中荏原間を走る宇奈月温泉100周年記念ラッピング電車            車外             車内
2023/03/28 掲載
  
観光列車ダブルデッカーエキスプレス運行再開
 富山地方鉄道は2月10日から観光列車ダブルデッカーエキスプレス10030形の10033+31+10034編成(3両練成)が運用再開した。
2月9日の試運転を行い8ヵ月ぶりに運用を再開。当面は不二越・上滝線の平日ダイヤの電鉄富山発6時36分発605列車と折り返しの岩峅寺発7
時23分発608列車でのみ運行予定。608列車の電鉄富山着は8時2分。

観光列車ダブルデッカーエキスプレス10030形の10033+31+10034編成      越中荏原−越中三郷間
2023/03/28 掲載
  
カターレトレインに「2023シーズン展示」
 富山地方鉄道は2月4日からカターレトレイン「2023シーズン展示」の運行を開始した。14760形の14767+14768編成(2両練
成)の車内全休を活用し、カターレ富山に関する展示空間とし運行する。
 カターレ富山2023シーズンに関する展示をはじめ、チームとサポーター・利用者間のコミュニケーションツールとして選手・フロントやサポー
ター・利用者からのメッセージや情報交換の場として活用する。運行は本線、立山線、不二越・上滝線の全線。

電鉄富山駅を発車したカターレトレイン普通宇奈月温泉行き         カターレトレイン中吊り         
  
「立山黒部ジオパーク写真ギャラリー号」運行 
 富山地方鉄道は1月28日から2月21日までの期間限定で「立山黒部ジオパーク写真ギャラリー号」を全区間で運行した。立山黒部ジオパークの
ロゴをヘッドマークにし、列車内には貴重な地質や地形が織りなす景観の写真が飾られている。期間中、同パークの魅力を伝える「ジオガイド」によ
る解説イベントも企画しており、多くの人に乗車を楽しんでもらう。 
 ジオパークは地球や大地を意味する「ジオ」と公園の「パーク」を組み合わせた言葉。富山地鉄の路線は、立山黒部ジオパークを構成する県東部の
市町村を走る。沿線には貴重な地質や地形など同パークの見どころである「ジオサイト」もある。写真ギャラリー号はジオパークを身近に感じてもら
おうと、富山地鉄と立山黒部ジオパーク協会が初めて企画した。
 車両内の中づりや窓の上に、大場の大転石(富山市)や、 竹内天神堂古墳(舟橋村)、室堂平(立山町)などを捉えた16種類のジオサイトの写真
を展示。大きさや歴史などの説明を添え、中には最寄りの駅も示している。

立山黒部ジオパークの写真が並ぶ列車内           画像:北日本新聞から    14760形14763号のジオパークロゴのヘッドマーク
2023/03/28 掲載
  
宇奈月温泉ギャラリー号 出発進行! 開湯100周年記念
  黒部市の宇奈月温泉開湯100周年を記念して、富山地方鉄道は2月1日、宇奈月温泉のロゴをヘッドマークにした記念写真ギャラリー号の2月
26日まで鉄道線の全区間で運行した。
 写真ギャラリー号は2両編成。車内の中づりや窓の上に、昭和初期の黒部鉄道宇奈月駅(現・富山地鉄宇奈月温泉駅)などの写真が掲示され、宇奈
月温泉にまつわる歴史を紹介する文章も添えられている。

車両はMc14771+Mc14772                              記念写真の展示例
2023/03/28 掲載
  
2023年3月廃止の地鉄バス2路線 魚津市が運行引き継ぎ
 
魚津市は2023年度、魚津市民バスに2路線を追加する。今年3月で廃止される富山地方鉄道の路線バス「東蔵線」「黒沢・大沢線」の運行を引
き継ぎ、地域住民の移動の足を守るとともに利便性の向上を目指す。
 既存の地鉄バス2路線は赤字営業が続いており、1日当たりの平均乗客数は東蔵線52人、黒沢・大沢線39人。市は本年度、赤字補てんのため地
鉄に対して1965万円を支援する。
 廃止路線に代わる市民バスは、それぞれ「片貝ルート」「西布施ルート」と称し、来年4月に運行を始める。沿線住民から寄せられた要望を反映し、ダイヤやバス停を設定。片貝ルートはショッピングセンター内で乗降できるほか、予約運行のみだった町内も経由する。西布施ルートは新たに富山労
災病院に乗り入れ、便数は10から12に増える。
 運賃支払いは現金や回数券に加え、QRコード決済サービス「ペイペイ」も取り扱う。事業費は、バス停の設置や車内音声案内システムの更新など
321万円。当面は市民バスの余剰車を使用し、来年度中に29人乗りか14人乗りの新車両を導入する予定。

あいの風とやま鉄道魚津駅前に到着する富山地鉄バス大沢線       魚津市民バス あいの風とやま鉄道魚津駅前  日野ポンチョ29人乗り
2023/01/17 掲載