2018/03/08
 更新

 JR西日本高山線は国鉄飛越線として1927(昭和2)年9月1日に富山駅−越中八尾駅間、1929(昭和4)年10月1日に笹津駅まで延
伸し、1930(昭和4)年11月28日に猪谷駅まで開通した。
  飛越線は更に坂上駅まで延伸し、1934(昭和9)年10月25日に岐阜から延伸してきた高山線に繫がり、岐阜駅−富山駅間が高山本線と
なった。
 1987年(昭和62)年4月1日の国鉄分割民営化で岐阜駅−猪谷駅間がJR東海、猪谷駅−富山駅間がJR西日本の管轄となった。暫くは
JR東海が富山駅まで、JR西日が高山駅までの相互乗り入れが行われていたが、2004(平成16)年3月のダイヤ改正で廃止されている。
 現在、特急「ひだ」のみが全線を直通運転している。普通列車は岐阜−高山間、高山−猪谷間、猪谷−富山間で運行系統が分かれている。過
疎地を走る飛騨古川−猪谷間と猪谷−越中八尾間は列車本数が少ない。
 平成の大合併で2005(平成17)年4月1日に富山駅−猪谷駅間全線が富山市の市域となり、富山市は2006年から2011年まで高山
線増発社会実験を行い、2008(平成20)年3月15日に速星駅−西富山駅間に臨時駅として婦中鵜坂駅が開業する。婦中鵜坂駅は2014
年(平成26)年3月15日に普通(常設)駅となっている。

   

富山駅 とやま  北陸の駅・富山駅
  高山線ホームは主に切欠ホームの2番線が使用されるが2番線が使用中の場合は3番線が使用される。入庫回送となる列車は4番線に到着す
る。JR東海の特急「ひだ」は2番線と3番線に発着する。
 富山駅を発車した列車は神通川手前で北陸線と別れ、単線の高山線橋梁を渡る。この橋梁は元北陸線の橋梁で北陸線が複線電化された際に複
線橋梁が造られ、高山線専用となった。


     

切り欠きの2番ホーム

3番ホーム

発車したキハ120形猪谷行き

富山城趾公園

富岩運河環水公園とソーラーボート「そら」
  

西富山 にしとやま  北陸の駅・西富山駅
 西富山駅は高山本線の富山−越中八尾間が開通した1927(昭和2)年9月1日に開業した。ホームは相対式で2番線は使用されていなかっ
たが、2006年10月21日高山本線活性化社会実験が始まり,列車本数が1.5倍に増発された。それに伴い西富山駅の交換駅が復活し、駅
舎側1番線が猪谷方面反対側2番線が富山方面となった。今までも「おわら風の盆」の時は富山行きの臨時快速列車が交換のため運転停車して
いた。
 富山大学、富山県立富山商業高校の最寄り駅。駅近くまで呉羽丘陵が迫っており近くに自然公園を造る計画もある。駅周辺は住宅団地が多く
学生アパートも多く見られる。
 駅から約1km西側に白鳥城址があり、県道59号線踏切近くに白鳥神社がある。白鳥城は1585(天正13)年豊臣秀吉に敵対した富山城主
佐々成政に対する越中攻めで、秀吉の本陣となった。ここからは今でも富山市内が一望できる。白鳥城近くに保養施設呉羽ハイツがある。
 呉羽山城趾公園展望台からは富山市街地と立山連峰が一望でき、冬の晴れた日にはアマチュアカメラマンが大勢訪れる。


   

西富山駅舎

西富山駅ホーム

到着するキハ120形猪谷行き

呉羽山展望台から立山連峰と北陸新幹線

西富山−富山間を走るワイドビューひだ14号
  

婦中鵜坂 ふちゅううさか  北陸の駅・婦中鵜坂駅
 婦中鵜坂駅は富山市が2008年3月のダイヤ改正時から始めるJR高山線第2期活性化社会実験で誕生した臨時駅で2014年(平成26)
年3月15日に普通(常設)駅となった。
 現在付近に鵜坂という町名は無いが昭和17年6月1日に鵜坂村と速星村が合併して婦中町が誕生している。現在、鵜坂の町名は神通川左岸
にが残っている。駅付近にはIT関連企業や北日本新聞越中座・印刷工場がある富山イノベーションパークがある。富山寄りに西本郷工業団地
があり、希望ヶ丘ニュータウン、パークタウン西本郷などの住宅団地も多数ある。
 史跡安田城跡もここが最寄り駅となる。安田城は1585(天正13)年、豊臣秀吉に敵対した富山城主佐々成政に対する越中攻めで、秀吉の
本陣となった白鳥城(呉羽城山公園)の支城として使われた。城跡の堀には6月中旬に赤、白、黄色のスイレンの花が咲き揃う。入場無料の史跡
安田城跡資料館がある。


   

婦中鵜坂駅ホーム

停車中のキハ120形越中八尾行ー

通過するワイドビューひだ14号

北日本新聞「創造の森越中座」

史跡安田城跡資料館
  

速星 はやほし   北陸の駅・速星駅
 速星駅は高山本線の富山−越中八尾間が開通した1927(昭和2)年9月1日に開業した。旧婦中町の代表駅で依託駅員が配置されている。
駅の裏側が日産化学富山工場になっていて、何本もの引き込み線にタンク車が見られたが日産化学所有のタンク車による輸送は2008年3月
31日に廃止となり、コンテナタンクに替わった。
 駅前広場には1976(昭和51)年3月まで追分機関区で最後の蒸気機関車として活躍した9600形379号機の動輪が飾られている。
 駅近くには富山市の婦中総合行政センターがある。駅から約1.5km のところにショッピングセンターのファボーレがあり、列車の本数が増
えれば列車を利用してのショッピングも可能となる。富山市は高山線の増発社会実験を行い、速星駅にはパーク&ライド駐車場が設置された。
駅から約200mの所に富山県立富山西高校がある。


    

速星駅舎

速星駅ホーム

停車中のキハ120形富山行き

ホームから日産化学富山工場とDE10 1675

ショッピングセンター「ファボーレ」
  

千里 ちさと  北陸の駅・千里駅
 千里駅は高山本線の富山−越中八尾間が開通した1927(昭和2)年9月1日に開業した。ホームは相対式で跨線橋がある。無人駅で券売機
が設置されている。
 駅の東側は婦中機械工業センター協同組合の工場が立地し、富山寄りには住宅団地が造られ多くの新しい家が建っている。駅前を国道472
号線が通っているが、千里駅前で斜め右方向の道路を通ると八尾の町への近道となる。2009年に国道472号線のバイパスが中部スーパー
農道の交差点まで完成し、駅前の狭い国道の交通量は激減した。


    

駅舎ホーム側

ホームと跨線橋

到着するキハ120形富山行き

千里−越中八尾間を走る「おわら風の盆」増結キハ120形猪谷行き

駅から西へ約3kmの藤池 丘の夢牧場を経てハイキングコース
  

越中八尾 えっちゅうやつお  北陸の駅・越中八尾駅
 おわら風の盆で全国的に知られる八尾町の玄関口。高山本線の富山−越中八尾間は1927(昭和2)年9月1日に開業した。現在の駅舎は、
1927年9月の開業時に石川県の七尾線七尾駅を移築したものである。当時としてはモダンな建物で今でも風情のある街にマッチしている。
 この駅にとって「おわら風の盆」は一大イベントで駅員の応援、車輌の借り入れなど、おおわらわである。日頃、キハ120形が2連または
単行で走る普通列車はすべて4連化され、しかも収容力の大きい高岡のキハ40系が大量に導入される。それでも乗車率150%くらいの大混
雑で、臨時列車ですぐに折り返さない場合は猪谷駅まで回送される。越中八尾駅はJR西日本関連会社への委託駅であるが、風の盆にはJR西
日本社員も多数動員される。
 5月3日には立派な彫刻で飾られた曳山が坂の町を練り回る曳山まつりが行われ、諏訪町本通りの坂道を曳くのは圧巻である。


   

駅舎

ホーム

発車する特急
「ワイドビューひだ」

おわら風の盆 諏訪社演舞場での「おわら男女踊り」

5月3日に開催される八尾曳山祭り
  

東八尾 ひがしやつお   北陸の駅・東八尾駅
 東八尾駅は1956(昭和31)年6月1日に開業している。片面ホームの無人駅で駅舎はない。駅の近くに集落は無く、駅ができた経緯は不
明。集落は駅から1kmほど先の神通川沿いに開けている。1965年ころはマイカーがほとんど普及しておらず
この辺の集落の人々にとって
は唯一の交通機関だったのかも知れない。
 ホームには待合室とトイレが設置されている。ホームはも盛土した高い所にあり道路と階段で結ばれている。東八尾を出るとすぐに短いトン
ネルがあり、トンネルを抜けるとすぐに第一神通川橋梁を渡り、神通川右岸にある笹津駅となる。


    

ホームの駅舎とトイレ

笹津駅側からホーム

発車したキハ120形富山行き

駅から約1.5kmの八尾カントリークラブ

第一神通川橋梁を渡るキハ120形富山行き 通学時間帯
   

笹津 ささづ   北陸の駅・笹津駅
 笹津駅は高山本線の笹津越中八尾間が開通した1929(昭和4)年10月1日に開業した。開業以来使われてきた駅舎は取り壊され、富山
市のコミュニティ施設と一体化された駅舎に生まれ変わった。
 笹津駅は高山本線が開通する前の1914(大正3)年12月6日に南富山と笹津を結ぶ富南鉄道が開業している。駅前には大規模な駐輪場が
設置され、多くの高校生が富山市中心部の高校へ通学している。駅から西の神通川沿いには春日温泉があり、ウィンディ、ゆ〜とりあ越中、リ
バーリトリート雅楽倶などの施設がある。雅楽倶は民放の温泉紹介番組で度々紹介されている女性に人気の施設。リバーリトリート雅楽倶は北
陸電力神通川第三ダム湖畔にある。


   

笹津駅舎

笹津駅ホーム

発車したキハ120系富山行き

高山線第二神通川橋梁と笹津橋

神通川第三ダム湖畔のリバーリトリート雅楽倶
  

楡原 にれはら  北陸の駅・楡原駅
 楡原駅は高山本線の猪谷笹津間が開通した1930(昭和5)年11月27日に開業した。駅は国道41号線沿いにあり、かわいい駅舎が建
っている。
 高山線は駅舎の屋根より高い所を走っており、ホームへは屋根付きの階段を昇って行くようになっている。片面ホームの無人駅となっている
が、かつては相対式ホームの交換可能駅でホームと線路は撤去されておらず、夏草に覆われている。
 富山行き列車は特急、普通とも楡原を出ると直線区間が続くため、加速して黒煙を上げる。楡原は、合併して富山市となった旧細入村の中心
部で元村役場の富山市行政センターと楡原中学校がある。国道41号線の猪谷楡原道路の楡原−庵谷間が完成し、駅前の交通量は激減した。


    

楡原駅舎

楡原駅ホーム

到着するキハ120形富山行き

楡原駅近くの観光橋から北陸電力神通川第二ダム湖と楡原橋

神通川第二ダム堰堤から漕艇場と温泉施設「楽今日館」
  

猪谷 いのたに  北陸の駅・猪谷駅
 猪谷駅は高山本線の猪谷笹津間が開通した1930(昭和5)年11月27日に開業した。ここはJR東海とJR西日本の境界駅で乗務員の
交替が行われるため、特急が停車するが駅の利用客は1日100人に満たない。
 駅前の道を下り、国道41号線を渡ったところに神峡橋があり、対岸の舟渡地区を結んでいる。橋からは国指定天然記念物
猪谷の背斜向斜
が見られる、橋から下流側に関所公園までの遊歩道が造られている。
 神通川第一ダム堰堤から神通川第一発電所までは峡谷になっていて片路峡と呼ばれ新緑、紅葉とも綺麗。但し、片路峡の上を通る県道188
号線は常に通行止めで、熊も出没するため歩いて通るのも危険。第一発電所付近と第一ダム堰堤付近のみ見ることができる。


   

猪谷駅舎

猪谷駅ホーム

停車中のキハ120形富山行き

吉野橋から北陸電力神通川第一ダム堰堤

北陸電力神通川第一発電所付近の片路峡

吉野橋から下流側の片路峡

猪谷関所館